ITのコンシューマー化やクラウドの流行は、IT部門が従来管理していた責任や予算をユーザー側にシフトさせ、IT部門がこれに適応できなければ時代に取り残されてしまうという。
ガートナー ジャパンは12月14日、2012年以降に企業のIT部門やユーザーに影響を与える予測や展望を取りまとめたレポート「Gartner Predicts 2012」を発表した。ITのコンシューマー化やクラウドの流行は、IT予算や責任がIT部門の管理下から外部にシフトしてことを示すものだとしている。
同社が発表した2012年の展望は以下の通り。
米Gartnerマネージング・バイス プレジデント フェローのダリル・プラマー氏は、「コンシューマライゼーションとクラウドコンピューティングに関するトレンドが続いているということは、従来IT部門が負っていた一定の責任が別の誰かに移っているということを示している。ここ数年間で、使用中のデバイスに対するユーザーの管理能力が高まるのに伴い、IT部門が管理してきた予算はますますビジネスマネージャーへとシフトしてきている。ITの世界の進化に伴い、CIOはこれまで対象としてきた範囲よりも幅広い範囲で、その活動を調整しなければならなくなっている。IT部門にとってこれは難しい課題かもしれないが、この流れに適応しなければ時代に取り残されることになってしまう」とのコメントを寄せている。
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