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» 2012年02月24日 08時00分 UPDATE

悲しき女子ヘルプデスク物語:資格なんて机上の空論? いえいえ危険人物の取り扱いには有効です (2/3)

[鐙貴絵,ITmedia]

わたし Aさ〜ん、こっちこっち。

 空席という名の罠(?)に誘導するわたし。Aさんが着席するやいなや、さっそく調査(?)を開始することに。

わたし Aさんは、何の資格をお持ちですか?

Aさん 情報処理2種に1種に……あ、今で言う基本情報と応用情報のことね。それに、ネットワークスペシャリスト、システムアナリスト(現:ITストラテジスト)、テクニカルエンジニア・システム管理(現:ITサービスマネージャ)にテクニカルエンジニア・情報セキュリティ(現:情報セキュリティスペシャリスト)に……。それと会社からITIL v2 Managerを取れって言われて、10日間の研修を受けて取ったなあ。今は ITIL v3 Expert にチャレンジしているよ。それから.com Master ★★(ダブルスター)とか、ベンダー系ではMCP(マイクロソフト)とかCCIE(シスコシステムズ)とか、あと珍しいところでは……。

 げっ。Aさんて、キーボードマニアなだけじゃなく、資格マニアだったんだ……。わたしはまたも、踏まなくてよい地雷を踏んだのか? 押さなくてもいいスイッチを押してしまったのか?

Aさん ところで急にどうしたの?

わたし N子がFEに合格したんですって。それで、今後はどんな資格が有望なのかなあ、と思いまして。

Aさん それはおめでとう。ただねえ、資格を取ったらそれで終わりってわけじゃないねえ。資格を取って初めてスタート地点に立てた、と思ったほうがいいよ。

わたし へ?

Aさん 資格を目指すというのはね、そのジャンルについて真面目に勉強するきっかけなんだよ。ぼくも会社からITIL Managerを取れって言われて、初めてヘルプデスク(サービスデスク)業務のあるべき姿を学んだんだ。どれだけ勉強したかという証が資格だ、と思っておいたほうがいいね。

わたし そんなものなんですか?

Aさん そうだよ。だから「どんな資格が有望か」というよりは、「どんな勉強がしたいか」とか「どんな知識や技術を身に着けるべきか」ということを考えたほうがいいね。それに、資格によっては個人で取得したり維持したりするのが難しい資格もあるから、気を付けないと。

 確かに、公の資格試験はともかくとして、いわゆるベンダー資格は、受験や維持にお金が掛かる場合がある。喉から手が出るほどほしい資格でも、数十万円する認定講習会を受けないと受験資格がもらえないものとか、その講習会を受けるために1週間や2週間まるまる会社を休まないといけないとか、資格を取得したあとでもその維持が大変だとかで、結局取得できないことも多い。勉強するということ以外のハードルが高いのだ。

 もちろん、それだけの金額と時間を費やすだけの価値もあるだろうが、果たしてそれを個人で賄えるか、と考えると悩ましい。宝くじを買って、せめて100万円でも当たったら考えようかしら……。

 そうそう、今のわたしの上司は、PMP(Project Management Professional)を持っている。PMPって試験に合格するだけじゃなく、資格を維持するためにいろいろな活動もしなきゃいけない。セミナーを受けたり、自分自身がセミナーを主催したりすると、PDU(Professional Development Unit)という単位がもらえる。この PDU が一定以上(3年間で60PDU)貯まらないと、資格をはく奪されてしまうのだ!

 これは言い換えれば、資格を保持している人はそれだけ頑張り続けているって証拠になるということ。上司は資格維持のためにときどきセミナーに参加しているけれど、仕事とのからみもあって、スケジュール調整が大変そう。

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