東海大学がプライベートクラウド構築に着手導入事例

まず学生用や職員用の端末のシンクライアント化と約5万のIDの統合を図っている。

» 2012年03月05日 15時53分 公開
[ITmedia]

 東海大学が全国10カ所のキャンパスで運用するシステムを統合するために、プライベートクラウドの構築に着手している。その一環として、このほど学生用教育端末と職員用業務端末のシンクライアント化、および約5万のIDの統合を図ったと、プロジェクトを支援するNECが3月5日に発表した。

 シンクライアント化した端末は、学生用教育端末が約2200台、職員用業務端末が約160台。学生用端末ではネットブート型シンクライアントシステム「Citrix Provisioning Server」を採用して。端末起動時間を約半分、端末運用担当者の業務負荷を約4分の1に削減した。職員用端末では仮想PC型シンクライアントシステム「VirtualPCCenter」を採用している。このほか、図書館や学生生活支援室、キャリア支援課の端末に約120台の「Citrix XenApp」を採用した。

 また教育研究系と事務系で個々に管理されていた約5万のユーザーIDのポリシーを、NECの統合認証サービス「SECUREMASTER)」を用いて統合。今後は各種学内システムをシングルサインオンで利用できるようにしていくという。

 今後、NECは52型マルチタッチディスプレイを採用した大型タブレット端末「X-Info Table」、小型タブレット端末の「Life Touch」も納入。東海大学はこれらの端末を利用したサービス強化と、全学システムのプライベートクラウドへの統合を進めることにしている。

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