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» 2012年06月13日 21時12分 UPDATE

Interop Tokyo 2012 Report:ネットワークの“競演”再び、OpenFlow技術など多数出展

ネットワーク関連技術イベント「Interop Tokyo 2012」が開幕した。15日まで千葉県の幕張メッセで開催されている。

[國谷武史,ITmedia]

 ネットワーク関連技術の総合展示会「Interop Tokyo 2012」が6月13日、千葉県の幕張メッセで開幕した。15日までの3日間で同時開催される「IMC Tokyo」や「デジタルサイネージ ジャパン」などと合わせ約13万人の来場が見込まれる。昨年は震災や計画停電の影響から「節電」をテーマにした出展が多かったものの、今年はOpenFlowをはじめInterop本来のネットワーク新技術の紹介が目立っている。

interop01.jpg Interop Tokyo 2012会場

クラウド時代の本命「OpenFlow」

 初日の会場で一際多くの来場者を集めたのが、ネットワーク仮想化技術のOpenFlowをテーマにした「OpenFlow ShowCase」。推進団体のOpen Networking Foundationや同技術の商用化に取り組むベンダー、キャリア13社が共同で出展する。

 OpenFlowは、物理的なネットワーク構成にしばられることなく、ソフトウェアを利用して論理的なネットワークの経路や制御方法を柔軟に組めるようにする。検証や新サービスなどに必要なネットワークをすぐに構築したり、災害などによる障害リスクを低減させたりといった効果が期待されている。

 既にNECやIBMがOpenFlowに対応したスイッチやネットワークコントローラを製品化しているほか、NTTコミュニケーションズがクラウドサービスでの実装を表明。NTTデータではオープンソースベースの統合運用管理ソフト「Hinemos」のオプションでOpenFlowによるネットワーク管理を実現している。日本ラドウェアはOpenFlowによるアプリケーションデリバリーのソリューション、ジュニパーネットワークスは複数の仮想スイッチコントローラを稼働できるルータを出品する。

interop03.jpginterop02.jpg 初日としては最もにぎわっていたOpenFlow ShowCaseのセミナー(左)。ショーケースではOpenFlow対応機器をデモ

 OpenFlowに対するデータセンター事業者や企業ユーザーの関心度について、日本IBMシステム事業部 システム・ネットワーキング製品技術推進担当の牛尾愛誠氏は、「本格的なクラウド時代を見据えて、今からやっておかなければいけないという意識が強い。OpenFlowを具体的にどう使えるかについて情報を集めている」と話す。

 OpenFlow ShowCaseでは出展各社が、データセンター内での活用シーンやデータセンター間接続での可能性などをデモで紹介している。

interop04.jpg NTTデータが出展したHinemosによるOpenFlowネットワークの管理画面

クラウド基盤を支える最新機器

 一方、企業ブースでは利用が広がるクラウドでのネットワークを効率的に運用していくための製品やサービスの出展が多い。

 A10ネットワークスは、1Uで最大115Gbpsのスループットを実現したADC製品「AX3530」などを出展。8台まで接続すれば最大20億4800万の同時接続や920Gbpsのスループットにまで拡張できるとしている。ブースではIPv4からIPv6への移行も同機で複数の方法を用いて対応できる様子を披露している。

interop05.jpg AX3530

 F5ネットワークスは、アプリケーションデリバリーコントローラ(ADC)のブレード型シャーシ「4480」やブレード「4300」を出品。4480の筐体に最大4枚の4300ブレードを実装することで、最大320Gbpsのスループットに対応した1台のシステムとして利用できるほか、仮想インスタンスを複数稼働させることもできる。通信事業者や大規模なECサイトを運営する企業などの利用に適しているという。

interop06.jpg 4300ブレードを装着した4480シャーシ

 ブロケード コミュニケーションズ システムズは、OpenFlow対応のスイッチングルータ「Brocade MLX」シリーズなどを出展する。OpenFlowとレイヤ2/3のフォワーディングを同時サポートするほか、100Gbps対応ポート(最大2基)を備えるラインカードも装着できる。こうした性能はキャリアクラスのデータセンターからのニーズが強いが、最近ではビッグデータ分析における高速処理の必要性が高まり、大企業のデータセンターからも引き合いが出始めているという。

interop07.jpg Brocade MLX

 日本アルカテル・ルーセントは、1Uの筐体に10Gポートを最大64ポート収容できる高密度型スイッチの「OmniSwitch 6900」を出品。同社によれば、データセンター内では10Gbpsの接続が当たり前となったことから高密度スイッチのニーズが急拡大しているとのこと。同モデルは40Gのラインカードも装着できるため、拡張性も備えた点が特徴だとしている。

interop08.jpg OmniSwitch 6900

変更履歴……初出時にOmniSwitch 6900のポート数を「69」と記載しましたが、正しくは「64」ポートになります。訂正いたします。

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