SSLサーバ証明書の発行枚数に制限が無いサービスを国内の企業顧客向けにまず提供する。
トレンドマイクロは6月18日、SSLサーバ証明書の発行サービスを29日から提供すると発表した。利用料は1社当たり年間40万円程度(予定の参考価格)で、証明書の発行枚数に制限が無いのが特徴という。
新サービスで提供するのは、組織認証(Organization Validation:OV)と、強化版証明書(Extended Validation:EV)の2種類。OV証明書は、トレンドマイクロが証明書発行を希望する企業やドメインの審査を行う。EV証明書は業界団体「CA Browser Forum」の認証クライテリアに基づいた審査を実施して発行する。OV証明書からEV証明書に変更しても追加料金は発生しない。
開始当初はトレンドマイクロの顧客企業で希望する企業などに提供。年内に米国、2013年1〜3月期に国内の全顧客、同年中に欧州で提供していく計画という。今後1年間で500社の利用を見込む。
記者会見した大三川彰彦 取締役副社長は、「スマートフォンなどのネット接続機器やクラウドサービスの急速な普及で、安全・信頼の通信環境が求められている。当社ではクラウド環境のセキュリティ対策を重視しており、市場ニーズに応えるためにSSLサーバ証明書ビジネスへの参入を決めた」と話している。
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