南海電鉄、プライベートクラウド構築で物理サーバを85%削減へ導入事例

継続乗降人員数が減少傾向にある中で、事業所単位で運用していた業務システムを統合する。

» 2012年07月03日 17時17分 公開
[ITmedia]

 南海電気鉄道がプライベートクラウド環境を構築し、業務システムを仮想化するプロジェクトを進めている。これを支援する富士通とヴイエムウェアが7月3日に発表した。

 プロジェクトでは南海グループの情報システムの管理・運用を担う南海マネジメントサービスと共同でグループのデータセンターにプライベートクラウド環境を構築。基幹システムやインターネット関連システム、経理関係システム、旅行代理店向け特急券予約システムなどのサーバを仮想化し、70台ある物理サーバを2015年12月までに10台に集約する。

 プライベートクラウド環境は、ヴイエムウェアの仮想化基盤「VMware vSphere 5」「VMware vSphere HA」および富士通のハードウェアで構成される。災害対策面では複数のストレージ間で高速データコピーを行う「リモート・アドバンスト・コピー」機能を搭載したストレージの「ETERNUS DX90」を導入した。

 従来の南海電鉄様は、各事業所で人事給与システムやOAシステム、収入管理システムなどの業務システムを所有、管理していた。システム基盤の刷新により、管理業務の効率化と消費電力、二酸化炭素排出の削減を目指すとしている。

構築したプライベートクラウド環境

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