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» 2013年04月12日 09時00分 UPDATE

新しいマーケティングの潮流:ソーシャル時代のストーリー・マーケティング【後編】

後編では、ソーシャル技術によってストーリー・マーケティングを進化させる具体的な手法などを紹介する。

[内山悟志(ITR),ITmedia]

ソーシャル技術のストーリー・マーケティングへの適用

 前回は、消費者トレンドの進化とともに注目を集めてきたマーケティング手法、ストーリー・マーケティングを紹介するとともに、ソーシャル・テクノロジーがその重要な鍵を握ると述べた。

 今回は、ソーシャル・テクノロジーを活用し、ストーリー・マーケティングを進化させる具体的な手法や適用技術とそのメリットについて見てみよう。

 ソーシャル・ストーリー・マーケティングに適用される技術には、SNS、ブログ、タグ、RSSなどのすでに汎用的に活用されている基本的技術に加えて、コンテンツ・キュレーション・ツールやリスニング・プラットフォームといった昨今注目されている高度な技術が含まれる(図1)

 ソーシャル・ストーリー・マーケティングのメリットには、企業側のメリット、情報を発信するインフルエンサーにとってのメリット、情報を受け取る側のメリットがあるが、これらのどれか1つが欠落してもその効果を十分に発揮することはできない。ソーシャル・テクノロジーの魅力は利用の手軽さにあるため、インフルエンサーや消費者に大きな労力を強いるものであってはならない。彼らの生活や購買行動の中に、自然に溶け込ませるように浸透させることがポイントとなる。

図1 ソーシャル・テクノロジーのストーリング・マーケティングへの適用 図1 ソーシャル・テクノロジーのストーリング・マーケティングへの適用

 ストーリー・マーケティング、とりわけソーシャル技術を活用したソーシャル・ストーリー・マーケティングは、現時点では未成熟な手法であり、成功例も豊富にあるわけではない。活用される技術も発展の途上にあり、日進月歩の進化を遂げている。一方で、多くの企業で実践されてきたマーケティング手法による効果は限界に達しており、マーケティング担当者は新機軸を求めている。企業は、マーケティング領域へのIT適用に関して、これまで以上に敏感にアンテナを張り巡らせることが求められる。

著者プロフィール

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内山悟志(うちやま さとし)

株式会社アイ・ティ・アール(ITR) 代表取締役/プリンシパル・アナリスト

大手外資系企業の情報システム部門、データクエスト・ジャパン株式会社のシニア・アナリストを経て、1994年、情報技術研究所(現ITR)を設立し代表取締役に就任。ガートナーグループ・ジャパン・リサーチ・センター代表を兼務する。現在は、IT戦略、IT投資、IT組織運営などの分野を専門とするアナリストとして活動。近著は「名前だけのITコンサルなんていらない」(翔泳社)、「日本版SOX法 IT統制実践法」(SRC)、そのほか寄稿記事、講演など多数。


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