AWSを活用した業務システムのクラウド化支援サービス、アビームが提供

アビームコンサルティングは、企業でのAWSによるクラウド活用検討から運用・保守までをワンストップで提供する新サービスを開始する。

» 2013年06月04日 16時09分 公開
[ITmedia]

 アビームコンサルティングは6月4日、アマゾン ウェブ サービス(AWS)のクラウド基盤を活用した新サービスの提供を発表した。以前から提供するAWSでのSAP導入・運用サービスに追加されるもので、顧客の事業戦略を実現するためのIT戦略立案からシステム導入、運用保守時の課題に対し、より包括的かつ柔軟、スピーディに対応し、さらに、コスト削減も実現するという。

 新サービスは、企業の保有するIT資産を単にクラウド環境へ移行させるだけでなく、顧客企業の事業戦略実現に必要な業務システムの“あるべき姿”を描いた上で、企業の保有するIT資産、現在利用しているアプリケーション、インフラ、利用状況などの分析を行うという。さらに、保有すべき業務システムとアウトソースすべき業務システムに分け、AWS活用時の効果やメリット、「何をクラウドに移行すべきか」まで十分に検証した上でクラウド環境への移行を支援するとしている。

 また、クラウド移行後も最適な運用・保守が行えるよう、同社のこれまでの実績をベースに最適化した運用テンプレートをAWS用に拡充して、サービスを提供する。同サービスを活用することで、顧客企業はこれまで運用保守にかかっていた業務負担が軽減され、より付加価値の高い業務に企業内のリソースを配分することが可能になると説明する。

 一連のサービスでは長年にわたって企業へのSAP導入を支援してきた同社独自の方法論「ABeam Method」と、同社自体へのシステム導入経験が基盤となっている。このため、システム設計から開発・移行までを一貫して支援、高品質かつスムーズな移行と最適な保守・運用を実現できるという。

 同サービス活用によって顧客企業は、情報資産の洗い出しや分析により、保有すべき業務システムとアウトソースすべき業務システムが分類でき、さらに、コスト削減、柔軟性、迅速性、スピードを享受できる全社的な情報システムの最適化がワンストップで実現できる。AWSのクラウド基盤を活用するため、ハードウェア面の制約がなく、費用と時間をかけずに新規事業や新サービスのスピーディな立ち上げを可能にするという。

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