岡山市、クラウド型の基幹業務システム導入でIT環境を最適化

岡山市は、次期国民健康保険・国民年金システムなどの構築・保守の委託事業者に日立製作所を選定した。

» 2013年06月17日 17時45分 公開
[ITmedia]

 岡山市は、次期国民健康保険・国民年金システムおよび共通基盤システムの構築・保守などの包括外部委託において、日立製作所を委託事業者に選定した。各システムは庁外の堅ろうなデータセンタ内に設置され、プライベートクラウド型のシステムとして、職員が庁内からセキュアなネットワークを介して利用する。

 日立製作所によれば、この事例は政令指定都市がIT環境を最適化するためにクラウド型の基幹業務システムを導入する、全国でも先進的な取り組みだという。国民健康保険システムの稼働は2014年1月から、国民年金システムの稼働は2015年11月からの予定で、共通基盤システムの第一次稼働は2014年1月から、第二次稼働は2015年11月からの予定だという。

 岡山市では基幹業務システムをシステム面・業務面の双方から全体最適の視点で見直し、市民サービスの向上、事務処理の効率化、運用コストの削減を実現するために「基幹業務システム最適化事業」を推進している。次期国民健康保険・国民年金システム、ならびに共通基盤システムにより、岡山市は長年にわたるシステム改修を経て構造が複雑化した現行システムの最適化を図る計画だ。また、クラウド型システムであることから、災害時の業務継続性を向上させるほか、より高いセキュリティ環境を実現できるとしている。

 また、岡山市の次期国民健康保険・国民年金システムには、日立が開発・提供している住民情報システム「コミュニティパートナー/AD」が適用されるという。

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