Vodafoneは「M2M普及バロメーター調査」の結果を発表した。
英Vodafoneは6月26日、初めてとなる「M2M普及バロメーター調査」の調査報告書を発表した。2015年までに企業の5割がM2M(Machine to Machine)の導入を予定しているという。
「M2M普及バロメーター調査」は今年度から開始したもの。調査報告書では重要所見として、(1)回答企業の5割が2015年までにM2Mを導入予定、(2)中小規模企業でM2Mの導入が急速に拡大、(3)アジア太平洋地域では米州地域を上回る速度でM2Mが普及、(4)製造業および家電業界がM2Mの拡大を牽引、(5)78%の回答者がM2Mの採用がビジネスの成功には不可欠と回答――の5つを挙げている。
また、調査報告書では今後の短期的観点からのM2M導入推進要因として以下の3つを挙げている。
報告書ではM2M導入によるメリットについて、それぞれの企業が何を期待するかによって変わってくることが明確にされている。既にM2Mを活用している企業からは、M2Mの大きなメリットとして「業務効率化」や「スピードの改善」「顧客サービスの向上」などが挙げられているが、M2Mの導入がいまだ計画段階にある企業からは、最も期待するメリットとして「コスト削減」「業務効率化」「競争力強化」の3つが挙げられているという。導入に際して最大の障害としては、現時点では「コストの増大」や「セキュリティに対する懸念」が挙げられているものの、報告書では普及が拡大するにつれてこれらの要因は解消されていくことが示されている。
今回の調査はB2B専門調査会社のCircle Researchが行い、自動車、エネルギーおよび公益事業、製造、運輸・物流、小売の主要5業界を対象に、欧州、アジア太平洋および米州の全域でM2M戦略の立案に携わる企業幹部327人を対象に実施された。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.