「クラウド技術のリーダーだと証明された」 日本オラクル・遠藤社長

日本オラクルは2014年度の事業戦略説明会を開催。遠藤社長がクラウド事業について言及した。

» 2013年07月01日 19時19分 公開
[伏見学,ITmedia]

 日本オラクルは7月1日、2014年度の事業戦略説明会を開催した。同社が重点事業領域の1つに掲げる「クラウド」について、遠藤隆雄社長は先週相次いで発表のあった米Microsoftや米salesforce.com、米Netsuiteと米Oracleの協業に触れ、「Oracleがクラウドテクノロジーのリーディングカンパニーだと証明してもらったようなものだ」と胸を張った。(関連記事:MicrosoftとOracleがクラウド事業で提携──Amazon対抗へOracleとsalesforce.comがクラウド事業での大規模提携を発表

日本オラクルの遠藤隆雄社長 日本オラクルの遠藤隆雄社長

 現在、Oracleが提供するクラウドソリューション「Oracle Cloud」は、SaaS(サービスとしてのソフトウェア)、PaaS(サービスとしてのプラットフォーム)、IaaS(サービスとしてのインフラストラクチャ)を包括し、データベースからソーシャルマーケティング、人事管理、ERPまでの幅広い機能をクラウドでサービス提供するのが特徴である。

 このたびのMicrosoftとの連携では、サーバ製品「Windows Server」上でOracle製品を使っているユーザーに対し、仮想化プラットフォーム「Windows Server Hyper-V」やクラウドプラットフォーム「Windows Azure」での利用を認証・サポートするようになった。また、salesforce.comとは、9年間の包括的なパートナーシップを結び、アプリケーションやインフラストラクチャなどクラウドのすべての階層にわたり、標準化や技術提供を行っていくとしている。

 これらの協業は、オラクルのクラウド事業にとっても大きなプラスだという。遠藤氏は「Azureでもsalesforceでも、オラクルのインフラをクラウドで活用できるようになり、顧客の選択肢が増えた。また、当社のクラウド技術が業界の中で最先端だとユーザーに印象付けることができた」と力を込めた。

 なお、日本オラクルでは、クラウドのほか、「カスタマーエクスペリエンス(CX)」「ビッグデータ」「モバイル」「ソーシャル」を今年度の注力分野としている。

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