Cloud Foundryでの「オープン・クラウド・イノベーション」加速を目指す――IBMとPivotal

IBMとPivotalは、オープンPaaSの「Cloud Foundry」におけるプラットフォームの開発とCloud Foundry向けオープン・ガバナンス・モデルの構築に向けて協力を表明した。

» 2013年07月26日 16時13分 公開
[ITmedia]

 米IBMとPivotalは米国時間7月24日、Cloud Foundryプラットフォームとオープンソースプロジェクトの開発で協力し、「コミュニティのためのオープン・ガバナンス・モデルの構築に取り組むこと」を発表した。これにより、相互運用可能なPaaSフレームワークであるCloud Foundryを介して、ユーザーがクラウドインフラおよびアプリケーション・プログラミング・モデル、クラウドアプリケーションについて自由な選択ができるようになるという。

 Cloud Foundryプラットフォームでは機敏さと拡張性を向上させる確実な方法によって、クライアントがクラウドアプリケーションを迅速に構築、実装、管理できるようになるという。例えば、小売店では手軽にeコマースアプリケーションを作成し、さまざまなクラウドインフラ上で最新のプロモーションを実行できる。

 この提携についてIBM 次世代プラットフォーム担当ゼネラル・マネージャーのダニエル・サバー氏は次の声明を述べた。

 「Cloud Foundryはビジネスを変革する上で非常に優れた能力を持つ。現時点の取り組みから顧客のイノベーションの拡大につながるようなエコシステムを構築できる。IBMはCloud Foundryを独自のオープン・クラウド・インフラストラクチャに組み込み、クラウドアプリケーション開発のためのコラボレーティブなオープンプラットフォームとして全面的にサポートしていく計画だ」

 またPivotalのCEO、ポール・マリッツ氏は「Cloud Foundryプラットフォームが膨大な資産となる可能性を秘めていると確信する。多くのプレイヤーがオープンな形でこのプラットフォームを生かしながら、新世代のクラウドアプリケーションを生み出すだろう。IBMは既にCloud Foundryに多大な投資をし、アプリケーション重視のクラウド提供という成果を生んでいる。IBM WebSphere Libertyもその一つだ」と語っている。

 Pivotalは、Cloud Foundryサイトの指針に沿ってコミュニティが活動できるようCloud FoundryユーザーとIBMなどのベンダーから構成されるコミュニティ諮問委員会を設立するとしている。

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