2013年2Qの国内モバイルデバイス出荷、前年同期比14.7%増の1231万台に――IDC

IDC Japanは、国内モバイルデバイス市場の2013〜2017年の予測と、2013年第2四半期の出荷台数実績を発表した。

» 2013年09月19日 17時51分 公開
[ITmedia]

 IDC Japanは9月19日、国内モバイルデバイス市場(スマートフォン市場、タブレット市場、PC市場を含む)の2013〜2017年の予測および2013年第2四半期(4〜6月)の出荷台数実績を発表した。

 それによると、2013年の出荷台数は前年比7.5%増の5611万台と予測。2017年における同市場は6522万台に拡大し、特にスマートフォン市場は3753万台、タブレット市場は1009万台にまで拡大するとしている。

 2013年第2四半期における出荷台数実績は、前年同期比14.7%増の1231万台だった。同四半期はPC市場が12.5%減となったものの、スマートフォン市場とタブレット市場の急成長により、トータルで14.7%のプラス成長になった。同市場で主力となるスマートフォンの出荷台数は前年同期比26.8%増の653万台となった。NTTドコモ向けのAndroid端末の出荷台数は伸び悩んだが、KDDI(au)やソフトバンクの両通信事業者から発売されている「iPhone 5」の販売が好調に推移し、2桁プラス成長の主要因となった。

 タブレット端末の出荷台数も前年同期比92.0%増の180万台となり、順調に市場拡大が続く。急成長の要因としては、(1)低価格タブレット端末が個人ユーザー層を中心に浸透し、需要の増加傾向が続いていること、(2)通信事業者の販売奨励金の上乗せ戦略により、LTE(4G方式)搭載のタブレット販売台数が堅調であること、(3)法人タブレット需要が堅調に推移していること――が挙げられるという。ただし、同市場での出荷台数は順調に推移しているものの、出荷台数と販売台数に大きな差が生じており、在庫問題に発展する恐れがあるという。

 今後の見通しについて、PC,携帯端末&クライアントソリューション シニアマーケットアナリストの木村融人氏は、「短期でみるとスマートフォン需要は、NTTドコモがiPhone販売を決定したことで、2013年後半も高い成長率を維持して拡大するだろう。タブレット市場も、引き続き低価格タブレットが市場をけん引し、需要は今後も拡大する可能性が高い。だが在庫問題に加え、ベンダー間での低コスト競争はさらに厳しくなる」とコメントしている。

出典:IDC Japan

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