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» 2013年12月06日 16時25分 UPDATE

2014年は「第3のプラットフォーム」がIT市場を席巻――IDCの10大予測

IDCは、モバイル・クラウド・ビッグデータ・ソーシャルによる「第3のプラットフォーム」が、2014年のIT市場に大きなインパクトをもたらすと予想する。

[ITmedia]

 IDCは12月6日、2014年の世界のIT市場を特色付ける技術や市場トレンド、ベンダーの動きなどをまとめた「世界IT市場の主要10項目」を発表した。モバイル・クラウド・ビッグデータ・ソーシャルによる「第3のプラットフォーム」がもたらすインパクトが注目されるとしている。

 同社シニアバイスプレジデント兼チーフアナリストのフランク・ジェンス氏によると、2013年時点で第3のプラットフォームは、大企業のCEO失職や主要ITベンダーの上場廃止、ベンダーのキャッシュフローの圧迫といったことの要因になったという。

 しかし2014年は、主要なプレイヤーが規模拡大のために大規模な投資を行い、今後10年に及ぶIT投資を牽引するソリューションを創造するだろうとみる。IT業界以外に対して第3のプラットフォームは、産業全てで価格破壊を引き起こす「アマゾニング」を牽引すると予測している。

 この観点をもとにIDCが発表した2014年のIT市場の主要10項目は次の通りだ。

1.世界のIT支出

 世界のIT支出は前年比5%増の2.1兆ドルで、第3のプラットフォームが牽引。第3のプラットフォームは前年比15%成長し、IT支出全体の伸びの89%を占める。サーバ、ストレージ、ネットワーク、ソフトウェア、サービス市場は2013年を上回るが、PCだけは前年比マイナス6%になる。

2.新興国のIT支出

 新興市場は10%成長を取り戻す。市場規模は7400億ドルで、世界の35%を占め、世界の増加分の60%以上を占める。BRIC諸国のIT支出は前年比13%の成長で中国経済の回復が牽引する。その他地域の成長率は不均衡であり、ポストBRIC時代の到来を予感させる。

3.第3のプラットフォームの成長

 第3のプラットフォーム上では付加価値がスタックの上位レイヤーに移行する。すなわち、IaaSからPaaSへ、また汎用PaaSからデータ最適化されたPaaSに移行する。後者はAmazon Web Servicesによる一連のPaaSおよびビジネス向けのサービス発表が典型例である。

4.モバイル市場の競争

タブレットは18%、スマートフォンは12%の成長が見込まれる。Androidアプリのダウンロードと売上が急速に追い上げをみせ、Appleとの差を縮める。Microsoftに残された時間は少なく、モバイル開発者からのサポートを2倍に高める必要がある。

5.クラウド支出の大幅増

 クラウド支出は25%増で1000億ドルを突破。Amazonと競合する従来型のIT企業が息を吹き返す。業種特化型のクラウドIaaSサービスが増加し、クラウドサービスプロバイダーの差別化機能となる。

6.ビッグデータへのIT支出の急増

ビッグデータへの投資は30%増加の140億ドルに。アナリティクス需要が供給能力を上回る。データが最適化されたクラウドプラットフォームの競争が始まる。付加価値コンテンツプロバイダーやデータブローカーが急増し、企業や開発者が、興味深いデータやアプリケーションを使って顧客、製品、市場に対する深い理解を得るための手助けをする。

7.ソーシャル技術の組み込み:

今後12〜18カ月に、ソーシャル技術が企業アプリに統合される。顧客へのエンゲージやマーケット戦略に欠かせない戦略的な構成要素となることに加えて、ソーシャルアプリケーションがもたらすデータが、製品/サービス開発プロセスに欠かせないものとなる。

8.データセンター投資の拡大

クラウドに特化したデータセンターが増え、重要性も増す。これに応じてサーバ、ストレージ、ネットワークの市場が牽引され、システムのコンポーネント化/コモディティ化が進む。統合型システムとクラウドサービスプロバイダーがデータセンター投資を牽引する。

9.第3のプラットフォームによる市場再編

全ての業種で市場シェアの上位企業を侵食できるような次世代の競争優位性をもたらす。このようなプラットフォームは、イノベーターコミュニティを可能とし、今後数年の内に同様のコミュニティが数10から100程度生み出されるであろう。

10.Internet of Thingsが第3のプラットフォームの成長を加速

 第3のプラットフォームがInternet of Thingsにも広がる。2014年は基盤形成の年になるが、既存のITベンダーが通信事業者や半導体ベンダーとの協業を加速し、家電やコネクテッドデバイス領域で統合製品やサービスを提供するという新しい産業形態が生まれる。

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