国内ICT市場は長期縮小へ、クラウドやビッグデータでは補えず

2013年第4四半期実績などに基づくIDCの最新のIT市場予測では、2014年は1%減の14兆1553億円が見込まれている。

» 2014年05月08日 14時07分 公開
[ITmedia]

 2014年の国内IT市場の規模は、前年比1.0%減の14兆1553億円となる見込みであることが分かった。IDC Japanが5月8日、2013年第4四半期の実績や景気動向などに基づく最新予測を発表した。

 それによると、カテゴリー別ではハードウェアが5.2%減の6兆4012億円、ITサービスが1.6%増の5兆872億円、パッケージソフトウェアが4.9%増の2兆6669億円で、通信サービスを加えたICT市場では1.0%減の25兆2430億円と予想。2013年〜2018年の年間平均成長率と2018年の市場規模の予想は、IT市場が0.3%・14兆5484億円、ICT市場がマイナス0.5%・24兆8134億円とみている。

 IDCはマイナス成長の要因にWindows XP更新需要からの反動とスマートフォン市場の縮小を挙げる。特にスマホ市場の縮小は成長分野であるクラウドやビッグデータの拡大でも補うことができず、今後の成長率は低下傾向に陥る可能性があると指摘している。

国内製品別IT市場実績と予測、2013年〜2018年(出典:IDC Japan)

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