10月以降に発売される端末では、サードパーティから入手したアプリが要求する電話帳や位置情報データなどへのアクセスについて、「許可」もしくは「拒否」を設定できる。
KDDIは10月20日、10月以降に発売するAndroidスマートフォンで「プライバシーデータ設定」機能を提供すると発表した。23日に発売するGALAXY Note Edge以降の機種が対象となる。
プライバシーデータ設定機能は、プリインストールアプリおよびau Marketではない場所(Google Playなど)からインストールされたアプリが「電話帳」「位置情報」「電話番号」のデータへアクセスすると、ユーザーにダイアログボックスが表示される(初回のみ)。ユーザーはアプリによるアクセスの「許可」「拒否」を設定できる。設定後も管理画面から、アプリごと、データごとに設定を変更できるようにもなっている。
なお、初期設定で同機能は無効になっており、利用するには「有効」に変更する。既に発売されている機種にOSのアップデートやアップグレードで同機能が提供される予定は無い。
該当機種で「プライバシーデータ設定」機能を有効にし、かつ、アプリによるデータへのアクセスを「拒否」設定にしている場合、例えば写真投稿機能を持つSNSアプリでは位置情報を送信できないなど、アプリによって一部機能の利用に影響が出る可能性がある。
近年は、ユーザーの承諾を得ずに電話帳などの情報を外部へ送信する不正アプリが問題になっている。また、アプリが電話帳などのデータへアクセスしてどのような機能に利用しているのかといった点に対するユーザーの理解があまり浸透していないといった指摘もある。
同社は、総務省が2012年に公表した「スマートフォンプライバシーイニシアティブ」に基づき、au Marketで提供するアプリでは開発者に対して、スマートフォンプライバシーイニシアティブの提唱項目に準拠したアプリプラポリの開示を必須化し、利用者情報の送信に関する透明性の確保に努めてきたと説明。「スマートフォンプライバシーイニシアティブは世界的にもプライバシー保護に関する先進的なものであり、利用者の安全を確保するために必要な点が挙げられている」(同社広報部)という。
こうした背景などから、プリインストールアプリやau Marketで提供されるアプリについては、「プライバシーデータ設定」機能の対象にはなっていない。
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