Windows 10がリリースされれば、ブラウザの主流はSpartanに移行していくだろう。ただ、企業内では古いIE対応のWebページが残ることから、すぐにSpartanへの移行が進むとは考えづらい。企業では当面の間もIE 11が使われていくはずだ。しかしマルチデバイスへの対応などを考えれば、インターネット標準をサポートしているSpartanへの移行を考えるべきだろう。
Windows 10でIEとSpartanの2つのブラウザが搭載されたのは、企業ユーザーがSpartanへの対応を進めていくための時間を稼ぐという意味合いが強い。企業が新しいWebシステムを構築するなら、積極的にSpartanへ対応すべきであり。Webシステムの更改であっても積極的にSpartanへの移行を果すべきだ。
そもそも、古いIE対応のWebサイトやシステムを残しておいても、メリットは全くない。今後を考えると、Windows 7の延長サポートが切れる2020年1月(メインストリームサポートは既に終了)までに移行した方がいい。
MicrosoftもEdgeHTMLにインターネット標準の機能を入れるべく、Adobeと提携して同社が提案している機能を採用している。今後はAdobeだけでなく多くの企業からの提案をEdgeHTMLに取り入れることになるだろう。もしかすると、EdgeHTMLをオープンソースで公開され、iOSやMac OS、Android、Linuxなどのデバイスへ移植されていくのかもしれない。
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