丸亀製麺が“社内メール”をやめたワケ

営業本部を中心にプロジェクトメンバーや店舗責任者ら約200人が社内SNSに移行。社内でやりとりしていたメールのほとんどをなくしたという。

» 2015年04月30日 10時59分 公開
[ITmedia]

 海外にも55店舗を展開する「丸亀製麺」など、飲食店チェーン908店舗を運営するトリドール。出店ペースを加速し、1000店舗体制を実現するための手段として社内SNS「Talknote」を導入した。

 メールを社内コミュニケーションの主な手段としていた同社。情報共有の抜け漏れ、過剰なCCの利用、発信までのスピードの遅さなどが課題として挙げられていた。プロジェクトの推進や店舗運営などにおいて業務効率を損なっていたケースもあった。

talknote (出典:Talknote)

 プロジェクトメンバーや店舗責任者など約200人を対象に社内SNSの導入。社外への連絡と一部の社内連絡にメールが残ったものの、社内での情報共有はほぼTalknoteに移行した。

 導入を主導した同社営業本部の石川暁氏は、「店舗から本社の営業サポート部に移ってきて、とにかくメールの量が多いことに驚いた。平均で1日150件くらいのメールを処理し、午前中いっぱいかかっていた」とコメントする。その上、メールだけでは分からない部分は口頭で確認し、その結果をまたメールするという非効率さも気になっていた。

 社内SNSの導入により、メール処理にかかっていた時間は3分の1程度に減少。プロジェクトごとにグループを作り、関係者全員に必要な情報や報告、相談が共有できるようになった。会議の議事録も直接Talknoteに書き込んでいくことで約2時間かかっていた議事録作成も省略できている。その結果生まれた時間は、新規プロジェクトの企画や売り上げに直結する仕事にまわしているそうだ。

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