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» 2015年06月01日 07時00分 UPDATE

即席!3分で分かるITトレンド:毎週3分、情シスドリル コレ1枚でわかる「IoTとビッグデータ」

カップ麺を待つ間に、電車の待ち時間に、歯磨きしている間に……いまさら聞けない“IoTとビッグデータ”が分かっちゃう! ITの最新トレンドやビジネス戦略を体系的に整理して分かりやすく解説します。

[斎藤昌義(ネットコマース株式会社),ITmedia]

この連載は

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 カップ麺を待つ間に、電車の待ち時間に、歯磨きしている間に“いまさら聞けない”ITトレンドが分かっちゃう! 今さら聞けないITの最新トレンドやビジネス戦略を、体系的に整理して分かりやすく解説する連載です。「この用語、案外、分かっているようで分かっていないかも」「IT用語を現場の社員にもっと分かりやすく説明できるようになりたい」――。情シスのみなさんのこんな課題を解決します。


 私たちの日常は、さまざまな「モノ」に囲まれている。PCやスマートフォン、ウェアラブル・デバイス、家電製品や住宅、自動車や鉄道などの生活に欠かせない設備、道路に設置された機器や気象・環境観測機器、工場で働く産業用ロボットや工作機械などが、私たちの日常を支えている。これらが今、インターネットにつながろうとしている。

 2009年時点で25億個あったという“インターネットにつながるモノの数”は、2020年には300億個以上とも、500億個以上とも言われている。いずれにしても膨大な数のデバイスやモノが、インターネットにつながろうとしている。

センサーがさまざまなデータを収集、ネットワークを通じて集約、分析へ

 既に私たちは、PCやスマートフォンで文字や写真、音声といったデータを生みだし、そこに組み込まれたGPSやセンサーが、私たちの動作や行動をデータ化している。また、モノに組み込まれたセンサーが、その動きや周辺の状況をデータ化している。私たちの日常生活や社会活動が広範にデータ化され、インターネットを介して、集められる時代を迎えようとしている。このよう現実世界(物理世界:Physical World)をデータ化するプラットフォームを「IoT(Internet of Things:モノのインターネット)」と呼んでいる。

Photo 【図解】コレ1枚で分かるIoTとビッグデータ

 IoTから生みだされ、急速な勢いで増え続けるデータが、「ビッグデータ」だ。そこには現実世界に関わるさまざまなデータが集められている。しかし、データはただ集めただけでは何の役にも立たない。そこで、アナリティクス(解析すること)が必要になる。従来からの統計手法だけではなく、人工知能を駆使し、データの内容を理解し、そこに意味や知見を見つけ出すというわけだ。

 それらを駆使し、現実世界にある「モノ」を制御したり、人々に役立つ情報を提供したりすることで、快適な生活や健康、安心・安全、エコ・省エネに役立てようとしているのが今のトレンドだ。また、得られた知見は、「モノ」を動かしているソフトウェアを更新し、機能や性能を改善するのにも役立てられる。さらに、ロボット家電や自動車など、自律的に動作する「モノ」の能力を高めるためにも利用できる。「モノ」の動作やヒトの行動は、再びIoTの仕組みを通じて、データ化されてコンピューターの世界(サイバー世界:Cyber World)へと送られていく。

 このように、現実世界の出来事がサイバー世界にデータとして集められれば、そこで実際に起こりうることを再現できる。例えば、もの作りや機器の操作をシミュレーションして検証を行い、そこで得られた最適解やモデルを現実世界に適用すれば、業務の効率や品質は高まり、コスト削減や納期の短縮にもつながるだろう。あるいは、安全で効率の良い機器の制御や交通管制が実現するかもしれない。このような現実世界とサイバー世界が密接に連携する仕組みをCyber-Physical Systemsという。

 今後、ネットにつながるセンサーやデバイスの数が増えれば、現実世界はますますきめ細かく、そしてリアルタイムにデータ化されていく。サイバー世界では、そのデータを駆使してよりきめ細かく分析を行い、高い精度で現実世界をシミュレーションしていくことになるだろう。その結果は、私たちの現実世界にフィードバックされ、快適な生活や社会を実現することに役立てられるのだ。

著者プロフィール:斎藤昌義

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 日本IBMで営業として大手電気・電子製造業の顧客を担当。1995年に日本IBMを退職し、次代のITビジネス開発と人材育成を支援するネットコマースを設立。代表取締役に就任し、現在に至る。詳しいプロフィールはこちら。最新テクノロジーやビジネスの動向をまとめたプレゼンテーションデータをロイヤリティフリーで提供する「ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA」はこちら


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