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» 2016年07月11日 13時00分 UPDATE

Weekly Memo:富士通とOracleが提携、クラウド導入の壁を崩せるか (1/2)

富士通とOracleがクラウド事業における戦略的提携を発表した。これによって、これまでにない形態のクラウドサービスを提供するという。果たして何が新しいのか。

[松岡功,ITmedia]

両社のクラウドサービスを連携させた新形態

 「両社のクラウドサービスを重ね合わせることで、多くの企業に対して大きな価値を提供したい」(富士通 山本正已会長)

 「これからのクラウドサービスに求められる新しい形態を、両社のパートナーシップのもとで推進していきたい」(米Oracle ラリー・エリソン会長)

 富士通とOracleがクラウド事業における戦略的提携を発表した。発表会見には両社の会長が登壇し、今回の提携について上記のように語った。山本氏が言う「両社のクラウドサービスを重ね合わせること」と、エリソン氏が言う「これからのクラウドサービスに求められる新しい形態」は同じ内容を指す。それは次のようなものだ。

Photo 会見で言葉を交わす富士通の山本正已代表取締役会長と米Oracleのラリー・エリソン経営執行役会長兼CTO。エリソン氏は米国本社から衛星中継にて登壇

 両社は今回の提携に基づいて、富士通の国内データセンターに「Oracle Database Cloud Service」や「Oracle Human Capital Management(HCM)Cloud」をはじめとするOracleの「Oracle Cloud Platform」や「Oracle Cloud Applications」の環境を設置。このクラウドを、富士通から日本企業およびその海外拠点に販売し、顧客企業のエンタープライズシステムのクラウド移行を支援していくという。

 ポイントは、「Oracle Cloud」を富士通のクラウドサービス「FUJITSU Cloud Service K5」(以下、K5)と連携させる点だ。富士通の国内データセンターにOracle Cloud環境を設置することでK5とデータセンター内接続を実現し、エンタープライズシステムで求められるクラウド環境を提供するとしている。

 これにより、Oracle Cloudを利用する側から見た場合、「K5とのハイブリッドクラウドによる柔軟なクラウド環境の利用」「富士通のワンストップサポートによる安心運用」「ポータル間連携で高い利便性を実現」といった点をメリットとして挙げている。このほか、両社の提携内容の詳細については関連記事を参照いただくとして、ここでは話を前に戻そう。

 山本氏が語った「クラウドサービスの重ね合わせ」と、エリソン氏が語った「クラウドサービスの新形態」の核心は、まさしくポイントとなる点で挙げた「K5とOracle Cloudの同一データセンター内接続」にある。そして、そのメリットはOracle Cloudを利用する観点で挙げた「ハイブリッドクラウド」「ワンストップサポート」「ポータル間連携」の3つがキーワードといえそうだ。

 ただ、筆者の印象ではハイブリッドクラウドというより「インテグレーテッドクラウド」もしくは「クラウドインテグレーション」と表現したほうが「新形態」にふさわしいように思えるがいかがだろうか。

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