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» 2016年09月09日 08時00分 UPDATE

テクノロジーエバンジェリスト 小川大地の「ここが変だよ!? 日本のITインフラ」:第49回 「ワークスタイル変革」が失敗する日本企業のここがヘン! (1/2)

最近のIT系セミナーなどでもよく取り上げられるテーマの1つが「ワークスタイル変革」です。なんだかIT部門がやるべき仕事のように思いがちですが、やはり“ココヘン”が存在します。それは――。

[小川大地,ITmedia]
ココヘン

 「ワークスタイル変革」―――クラウドと並ぶ、ここ数年話題のITキーワードの1つですね。みなさんの会社はいかがでしょうか? 導入・実践されていますか?

 ITインフラの切り口では、VDI(Virtual Desktop Infrastructure)を始めとする「デスクトップ仮想化」が挙げられますし、PC管理も掛け持っているとMDM(Mobile Device Management)といった「モバイルデバイス管理」なども挙げられると思います。

 今回はそういった方法論やソリューション(解決策)の話ではなく、「ワークスタイル変革ってどうよ?」「進んでる?」「誰の仕事だっけ?」といった“そもそも論”について着目してみたいと思います。

「ワークスタイル変革」プロジェクトの成功と失敗

 ワークスタイル変革って、そもそも誰の仕事でしょうか?

 「情報収集しようかな……」と探してみると、先ほど挙げたVDIやMDMをサービスメニュー化しているSIベンダーが毎日のようにセミナーを開催していますし、展示会に行けばITメーカーがスポンサーの上位を埋め尽くし、大きなブースと講演枠で大々的に宣伝しています。

 こう見ると、もはや「ワークスタイル変革=ITソリューション」。情報系やITインフラ系の仕事に見えてきます。「じゃあ、情シスチームよろしく!」となるわけですが、まずここが危険です。

 私は一時期、シンクライアント・VDIソリューションをリードしていたことがあり、現在も片足を浸かっています。足かけ8年ほどで3桁超の導入を見守ってきたのですが、残念なことに全てのお客様がハッピーだとは言えません。サイジングミスが原因だったこともありますが、「システムはきちんと稼働していても誰も使ってくれない」とか、「ガバナンスを効かせすぎて破綻した」など、施策・プロジェクトとしては失敗と言えるケースも少なからず実在します。

 思い返してみると、このようなケースは商談の段階から既にその雰囲気を漂わせていました。

  • プレゼンや実演デモの場にIT担当者しか参加、同席しない
  • 複数の施策を設けず、VDI導入など1つの施策に頼っている
  • 少ない予算で、本格的なソリューションを無理に採用してしまう
  • ガバナンスを効かせたり、運用管理者がラクになったりするための導入を考えている

 ここから何が見えてくるでしょうか?

ココヘン ワークスタイル変革は本来、自由を広げるもの。決してガバナンスを効かせて縛り付けるソリューションではありません
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