リコー、新事業を支える経営基盤にオラクルのクラウド型ERPを採用

リコーは、新たな価値創造事業の経営基盤に「Oracle ERP Cloud」を採用。独自技術を応用した新規事業の迅速な拡大を目指し、基盤事業を最適化する。

» 2017年07月27日 15時50分 公開
[ITmedia]

 リコーは、新規事業や成長事業を推進するためのビジネス基盤として「Oracle ERP Cloud」を採用する。

 リコーグループでは、昨今の市場変化に迅速に対応するため、基盤事業の強化に加え、独自技術を応用したサービスの融合による新規事業の拡大を図っているという。同社は、2017年4月に発表した中期経営計画で「構造改革」「成長事業の重点化」「経営システムの強化」の3つの基本プランなどを掲げている。

 「成長事業の重点化」として、リコーの強みを生かした効果的な投資により新しい事業を立ち上げることを目指し、そのために、従来のビジネスとは異なった組織、開発体制、生産、販売、サービスが必須となるとしている。そこで、量販や受注設計といった事業によって異なるビジネスプロセスに対応できる基幹業務システムの導入を検討。

 今回、新事業の多様なビジネスプロセスや刻々と変化する事業環境を支える基盤として、Oracle ERP Cloudを採用。グローバル展開やコンプライアンスに対応しながら、業務の標準化、効率化を実現でき、本社からのプロセスデータを可視化できることや、IT運用の省力化を実現できることなどが決め手となった。クラウド型ERPであることから、従来のオンプレミス製品でのERPシステム構築と比べて、大幅なコスト削減と構築期間の短縮も見込んでいる。

 同社は、17年度上期より新規事業や成長事業でOracle ERP Cloudの展開を始め、2018年3月までに4事業への展開を予定。デジタルビジネスへの変革を支える経営基盤として活用していくとしている。

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