ランチセッションでは、日本オラクルの大澤清吾氏とリコーの谷口竜氏が、両社のサービス連携について説明した。
日本オラクルの大澤氏は、現在、同社が注力しているクラウド環境でのセキュリティについて説明。要となるのは、IDとパスワードの管理だ。大澤氏は、同社が2017年1月に発表したクラウド型のID管理サービス「Oracle Identity Cloud Service(Oracle IDCS)」の優位性を説明した。
Oracle IDCSの特徴は、オラクルが提供するSaaS/PaaS/IaaSはもちろん、GoogleやMicrosoft、Salesforce、Boxなど、ビジネスシーンで活用されている主なクラウドサービスに対応していること。クラウド上でIDを管理することで、シングルサインオンでそれぞれのサービスをストレスなく利用できるようになる。
企業がクラウドを利用する上で頭を悩ませている、ユーザー認証/認可、ユーザー管理などの機能を利用できるため、セキュリティを含めた対策が可能になるという。
リコーの谷口氏は、同社が提供しているセンシングソリューションの事例を紹介した。事務機やカメラのメーカーとして知られ、さまざまなITソリューションの提供でも実績があるリコーは、講演で病院向けのソリューションと街づくりに関するソリューションについて説明した。
病院向けソリューションは、院内の患者やスタッフの位置を可視化するもの。電子カルテとの連携も可能で、医療業務の効率化や改善に役立つという。これらのソリューションはセキュリティと密接な関連があり、そこで利用しているのが、Oracle Identity Cloud Serivece(IDCS)だ。
リコーでは、パブリッククラウドをベースにしたソリューションの提供にシフトしているという。ID管理をクラウド上のIDCSで行うことで、認証や許可を一元管理できる。さらに既存のアカウントを利用して他のサービスを利用できるため、ユーザーの利便性も向上すると説明した。
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