5分で分かる、今週のモバイル事情 6月4日〜6月10日:

» 2005年06月10日 22時39分 公開
[吉岡綾乃,ITmedia]

第1四半期携帯出荷台数、NECが首位に返り咲き

 6月6日、IDCは2005年第1四半期の携帯電話出荷台数を発表した(6月7日の記事参照)

 2004年第2四半期以来、メーカー別シェアでパナソニックモバイルに首位の座を奪われていたNECが、20.1%のシェアを獲得。トップに返り咲いている。

 7日には、電気通信事業者協会(TCA)が携帯電話/PHSの2005年5月の契約者数を発表している(6月7日の記事参照)

 5月のシェアトップは5カ月ぶりにKDDIとなったが、2位のドコモとの差は4400。トップ2社の接戦が続いている。なお、au携帯は6月7日時点で、2000万契約を突破した。このうち92%以上が3G携帯だという(6月9日の記事参照)。PHSでは、ウィルコムが全国すべてで純増、6万を上回る純増となっている。

端末ラッシュ

 ボーナスシーズンを前に、各社の新機種が発売になっている。

 ドコモ901iSシリーズは、3日に発売された「SH901iS」を皮切りに、10日にはほとんどの機種が発売になった。残るは大型液晶とフルブラウザ搭載の「N901iS」のみだが、こちらも近々と思われる。また、ビジネスFOMA M1000もボーナス商戦期ということでそろそろ登場予定だ。

 ボーダフォン端末「902SH」「802SH」「V603SH」「V603T」のカラーバリエーションモデルが店頭に並んだ(6月8日の記事参照)。3Gのハイスペック端末「902T」も、11日から発売される予定だ(6月9日の記事参照)

 またボーダフォンは、詳細が明かされていなかった「V501T」「V501SH」の発表も行っている(参照記事12)。V501Tはフィット感のあるシリコン素材の立体的なカバー「着ぐるみカバー」を装着できる端末で(6月9日の記事参照)、角と4本足を持つ牛型携帯“ブル”など、ユニークな別売りカバーも用意される(6月9日の記事参照)

Interop 2005

 6月6日、モバイルが生活者に与える変化を展望するイベント「モバイルマーケティングカンファレンス2005」が開催された(6月6日の記事参照)。メインセミナーと会場展示、どちらでも話題の中心となっていたのはFeliCa携帯(特集参照)だ。現在はNTTドコモだけが携帯にFeliCa機能を搭載しているが、この秋からは3キャリアすべての携帯にFeliCaが搭載されることが決まっていることもあり、FeliCa関連の展示が目立った。

 また6月6日から10日にかけて、幕張で「Interop Tokyo 2005」が開かれた(特集参照)。ネットワークコンピューティングをテーマとするイベントだが、携帯・ワイヤレス通信関連の展示も多く見かけた。

 携帯の話題の中心は、なんといってもモバイルセントレックス。また、携帯電話とQRコードを組み合わせたソリューションや、携帯電話でVPN接続を行うソリューションも展示されていた(6月10日の記事参照)。また会場では、100Mbps超で高速移動中の車内からの常時接続や、HSDPAについての参考展示も行われた(6月9日の記事参照)

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