Gacktからのアツいコメントと特別プレゼントに沸いたタイトー「武刃街」ステージ

　「サクラ大戦」などで知られるクリエイター集団・レッド･エンタテインメントとのコラボレート作品「武刃街」。そのステージイベントがタイトーブースで行われた。

　なんとなく，これまでのタイトーのステージイベントとは違い，女性の観客が多い……，そう，本作はあの“Gackt”氏が主演を行い，このステージでもビデオメッセージと特別なプレゼントを提供してくれたことを知ったファンが駆けつけたのだ。

　さてそのステージでは，レッド・奥村氏，プロデューサーを務める，タイトー・神村氏が登壇し，その開発秘話などを語った。面白かったのは，この武刃街の打ち合わせの“温泉合宿（※）”の際に，「当初は香港映画のようなゲームを作ろうと言っていたのが，終わるころには香港映画が足元にも及ばない作品を作ろうということになっていた（奥村）」と言っていたこと。「これまで見たことのない武侠映画を作ろうと言っていた（神村）」ことには変わりはないが，この合宿によって一致団結し，さらなる高品位のものに仕上げるための目標ができたようだ。また，主演にGackt氏を起用した理由も「主人公が無口でクールでカッコイイときたら，Gacktさんしかいないだろうと思った（神村）」「神村氏から話を聞いた時は驚いたが、Gackt氏本人にお会いしたら本当にノリノリで2倍びっくりした（奥村）」と説明。司会の池澤春奈さんの「ボソボソと話すのにノリノリ？」とのツッコミに「ええ，話すのはそうなんですが，熱意がすごかったんですよ（神村）」と答え，それには観客も納得したもよう。

　そしてそれは，Gackt氏からのビデオメッセージで証明された。その中で，とくに主人公ラウのキャラクター作りについて「ファンの方々がもつ僕のイメージというのが女性的とか中性的なものだと思うし，僕の顔はどちらかと言えば怖い顔だけど，それをそのまましなくていいから（笑）。表情まで怖くて冷たい顔にしたら，単純に冷たいキャラになってしまうから，そうじゃなくて，そういった表情のなかでしぐさとか動きとかに温かみをもったものじゃなくちゃいけない。そういうキャラ作りにずいぶんと時間をかけたね」と，よくあるタレントの通り一辺倒なコメントではない，まさにアツいコメントを残してくれた。

　最後はお待ちかねのプレゼント争奪じゃんけん大会。Gackt氏から贈られたのは，普段ほとんどサインをしないGackt氏の直筆サイン入り武刃街ボード！！　これが会場に出されるや，急に表情が変わった観客が多数。神村氏や奥村氏も，それにはちとビビッたもよう？　じゃんけん大会が始まると，我こそは勝とうと，どれを出すかを感知しているのか，２回も司会者とのアイコが出て，やり直し。最後には神村氏自らがじゃんけんの相手役をかって出てきた。もらえなかった人はさすがに残念そうだったが，「これからもう１回このイベントがありますからチャンスがありますよ」との池澤さんの言葉に表情を明るくしたようだった。

　最後に「体験版ではGacktさんはしゃべっていませんが，製品版ではたっぷりとその声を聞くことができますよ」と奥村氏が発言。確か，ストーリーシーンでもあまりGackt氏はしゃべらない，ということを発表会には言っていたが，いったいどこで聞けるのだろうか？　「それが何でかは秘密です（笑）」と意味深な言葉を残した。うーん，これはどうしても製品を予約購入しなくてはいけないかも！！

※温泉合宿：タイトー，レッドなど開発にかかわるスタッフを総動員し，じっくり時間をかけて作品を打ち合わせるために設けられるもの。レッドではほかに「サクラ大戦（セガ）」でも行っていて，作品のコンセプトなど重要なことはここで決められるようだ。

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