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OCNの新サービスは“プラズマTV”?

» 2004年02月09日 23時42分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 デジタル家電の流行を反映してか、ISPがプラズマTVを販売する時代になったようだ。NTTコミュニケーションズは2月9日、家庭のリビングルームやSOHOをターゲットとする「CoDenプラズマTVセット」を発表。パイオニアから機材を調達し、インターネット接続を前提とした43型ハイビジョン・プラズマTVのセットを3月から限定販売する。

 セットに含まれるのは、パイオニア製のプラズマTVとテーブルトップスタンド、アクセス用PC、そしてオリジナルラックなど。インターネット接続の初期設定サポートを提供し、パソコン初心者でも簡単に導入できるようにする。価格は“スタンダードセット”の67万8000円から。

photo スタンダードセット

 NTTコミュニケーションズでは、プラズマTV販売の理由を「今後、ノンPCのネット端末が増えていくのは確実。そうした流れの中で、OCNなりの“リビングルームソリューション”を考えたとき、PCとプラズマTVの組み合わせに行き着いた」と説明する。ただし、多分に実験的な要素を含んでいるため、販売台数は400台限定と控えめだ。「どの程度のユーザーに受け入れてもらえるのかは未知数」(同社)。

専用ポータルを提供

 セットに含まれるプラズマTVは、「最終的な選定作業中のため、機種や型番は未定」(同社)。ただし、PCの画面を出力したときの解像度はXGA(1024×768ピクセル)で、ピクチャー・イン・ピクチャー機能により、TV視聴時にPCの画面を子画面表示することが可能になるという。

 一方、ネットアクセス用のPCには、IBM製の省スペースデスクトップを採用した。こちらも型番は未定だが、スペックはCeleron/2.2GHz、256Mバイトメモリ、40GバイトHDD、DVD-ROM/CD-RWコンボドライブとなる予定だ。Windows XP HomeEditionを搭載し、ワイヤレスキーボードとマウスが付属する。

 またOCNは、プラズマTVによる視聴を前提とした専用ポータルサイトを提供する予定だ。こちらは、16:9のワイド画面に違和感なく表示できるよう、画面構成を最適化。コンテンツは、既にOCN会員向けに提供しているドラマやアニメが中心だが、そのほかにもリビングルームでの利用を想定した各種情報サイトへのリンクなどが含まれるという。

photo 専用ポータルサイトのイメージ。ワイド画面でも違和感はない

 さらに、スタンダードセットに地上デジタルチューナーやホームシアター(5.1chスピーカーとAVアンプ)、DVDレコーダーをそれぞれセットにした“プレミアム”コースも用意する。価格は各72万8000円で、いずれもパイオニア製の機材を採用する予定だ(機種は未定)。

コース セット内容 価格
Aコース スタンダードセット 67万8000円
Bコース スタンダード&地デジチューナー 72万8000円
Cコース スタンダード&ホームシアター 72万8000円
Dコース スタンダード&DVDレコーダー 72万8000円

 申し込みの受け付けは、専用ホームページ(2月下旬開設予定:http://coden.ntt.com/coden-tv/)もしくはサポート窓口「カスタマーズフロント」(電話:0120-506506)で3月1日に開始する。まずカタログを請求し、同封されている申し込み用紙を返送するという手順だ。

 なお、販売対象者は、アッカ・ネットワークス回線の「OCN ADSLセット」、もしくはNTT回線の「OCN ADSL『フレッツ』」「OCN光『Bフレッツ』」の加入者。3月31日までに「CoDen プラズマTVセット」を申し込み、4月20日までに対象のOCNプランが開通している必要がある。

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