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ダウンロードした音楽を持ちだす――ケンウッド「NZ-07」レビュー Any Music(3)(2/3 ページ)

» 2004年06月11日 16時19分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 チェックインは「メモリースティック」の画面で「ツール」を選択し、「転送(チェックイン)」で行う。するとメモリースティック内部のどのアルバム(フォルダ)・曲をチェックインするか選択する画面となるので、任意のフォルダ・曲を選択し、実行する。

photo メモリースティックの曲をHDDへ戻す場合には、「メモリースティック」から「転送(チェックイン)」を選択
photo 転送(チェックイン)する曲を選択
photo チェックインを行えば、HDD内部の曲の残り転送回数は元に戻る

 NetMDへの転送手順も同様だ。NetMDモードに設定したNetMD機を接続したのち、HDDジュークボックスの画面から、「ツール」―「転送」―「MD」と選んで、任意の曲を選んで転送すればよい。手順や使い勝手もなんらメモリースティックと変わらない。

photo NetMDへのチェックアウトもメモリースティックと同様の手順で行う

 NZ-07からNetMD機器のコントロールも可能で、再生・停止などはもちろん、ディスクへのタイトル入力やトラックの移動、トラック管理のためにグループを作成することもできる。

 こうした編集機能はNetMD機器にも備えられているものだが、オーディオ機器の小さなディスプレイとボタンで行うより、NZ-07付属のディスプレイとリモコンで操作する方が少々楽だ(以前も書いたが、こういうときにUSBキーボードが使えれば更に快適なのだが…)。

photo NetMD機器を操作してのトラック編集も可能

HDD内部のデータはUSB接続のHDDにバックアップ可能

 家電ということでPCよりも高い耐久性があるのではという想像はつくものの、やはり怖いのはHDDのクラッシュ。Any Musicでオンライン購入した楽曲は基本的にHDDへ蓄積していくことになるので、万が一の際には購入した楽曲データがなくなってしまうという事態も想像できる。

 そうした事態に備えるため、NZ-07にはHDDのデータをUSB接続のHDD、もしくはWindows PCの共有フォルダへバックアップできる機能が備えられている。バックアップできるのはHDDジュークボックスに収納された楽曲、フォトアルバムに収納された静止画、メールの送受信簿、ブラウザのお気に入り設定、ネットワーク設定値、文字入力で学習・登録された語句。

 バックアップした楽曲データは本体に戻してもそのままでは再生できず、インターネット経由で認証を受ける必要がある。そのため、実質的にはコピーできないと言っても良いだろう。

 USB接続のHDDにデータをバックアップする際には、FAT32形式でフォーマットされた空き容量40Gバイト以上のHDDが必要。HDDをUSB端子で接続した後、「セットアップ」から「バックアップ」を選択すると以下の画面になる。

photo バックアップのメイン画面。バックアップしたデータの復元、音楽データの有効化(認証)もここから行う
photo バックアップ先の選択

 バックアップ先を選択すると(今回の例では「USBハードディスク」)、接続されたハードウェアの確認が行われた後、バックアップ作業中は他の作業ができない旨の確認メッセージが表示される。

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