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選ぶ楽しみは? Any Music対応4機種をチェックレビュー Any Music(4)(1/2 ページ)

» 2004年06月18日 11時24分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 前回までのレビュー(関連記事1)、(関連記事2)、(関連記事3)では、Any Musicのサービス概要や対応機器で楽しめる点をチェックしてみた。今回は、ソニー、パイオニア、ケンウッド、シャープの4社から登場している対応機器の特徴をチェックしてみる。

VAIOとの連係機能はソニーならでは――ソニー「NAS-A1」

photo ソニーの「NAS-A1」。液晶ディスプレイはオプション

 NAS-A1の特徴はなんと言ってもVAIOとの連係機能。同製品は、VAIOにためたテレビ番組・音楽・写真を、ネットワークでつながった他のバイオでも楽しめるソフトウェア「VAIO Media」に対応しており、NAS-A1と同一のネットワーク上にVAIO MediaがインストールされたVAIOがあれば、そこに蓄積された音楽をNAS-A1でも楽しむことができる(VAIO Media 2.6のみ対応)。

photo ネットワーク越しの音楽ファイルを再生できるのはNAS-A1ならではの機能

 なお、この再生はストリーミング再生となり、VAIOに蓄積された音楽をNAS-01にコピーして再生することはできないようになっている。

 外観はPSXをイメージさせる白とシルバーを基調としたもの。他の3機種と違って、CDやメモリースティックのアクセスを行うフロント部分にはカバーが設けられており、閉めると外観の印象ががらりと変わる。オーディオ機器らしくないともいえるが、コクーンやPSXと並べても違和感のない仕上がりとも言える。

photo 前面の「フタ」を閉じた状態はPSXやコクーンを彷彿させる
photo フタを開けるとCDドライブやメモリースティックスロットが顔をのぞかせる

 フルデジタルアンプ「S-master」を搭載。音声の信号処理をフルデジタルで行うため、音質の劣化が極めて少ないという。スピーカーも本製品にあわせて新設計されたものとなっている。

落ち着いた大人のためのAny Music対応機――パイオニア「X-AM1」

パイオニアの「X-AM1」は、非常にシンプルな、いかにもオーディオ機器然としたデザインが特徴。「オーディオ機器としての操作感を重視した」(同社)というように、重量感のあるメタル製丸ボリュームノブと操作スティックが目を引く。

photo パイオニアの「X-AM1」。5インチの液晶ディスプレイが付属する。

 NAS-A1のような独自機能はなく、本体と同デザインの液晶ディスプレイが付属するのが目立つ程度。このディスプレイは320×240表示に対応する5インチ(対角12.7センチ)サイズで、再生中の操作確認や曲名確認には十分な認識性を持つ。

。6種類のプリセットが可能なイコライザーで音質調整が行えるほか、低音のブースト機能「P.BASS」を備える。

photo トップとフロントのパネルにはアルミ素材を採用、サイドには木目ウッドパネルを採用し、既に家庭内にあるオーディオ機器と並べても違和感のない仕上がり

 「ターゲットを30半ばから40代とし、落ち着いたデザインと音質が特徴」(同社)というように、落ち着いたデザイン・音質を求める層に向く製品といえる。

ソースコードが公開された異色のコンセプト――シャープ「SD-AN-1」

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