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» 2004年07月27日 16時24分 公開

レビュー:予約録画で深夜のアテネ五輪も朝すぐ持ち出せる〜「PocketMX PVR」 (1/2)

アールダブリューシーのポーターブルAVプレーヤー「Arex PocketMX PVR」の魅力は、動画ファイル作成から保存・再生までが本体のみで行える点。深夜放送の録画にも対応する予約録画機能も装備。手のひらサイズの小型軽量ボディで、実売2万5000円という価格にも注目。

[西坂真人,ITmedia]

 アールダブリューシーの携帯AVプレーヤー「Arexシリーズ」は、HDD交換できるMP3プレーヤー実売2万円のDivX対応AVプレーヤー3.5型液晶の低価格AVプレーヤーなど、ユニークな商品が多い。

 そのArexシリーズ最新機種となるポーターブルAVプレーヤー「Arex PocketMX PVR」は、実売2万4800円前後という低価格ながらAVプレーヤー機能以外にMPEGエンコード&タイマー機能でTV番組の予約録画まで単体で行える多機能モデルだ。通勤・通学やちょっとした空き時間に気軽にTV録画番組を楽しめる“手のひらサイズのマルチメディア機”を発売前にレビューしてみた。

photo ポーターブルAVプレーヤー「Arex PocketMX PVR」(今回レビューに使ったのは量産前のプロトタイプ。本体色はブルーだが、量産モデルはシルバーになる。ロゴや搭載機能は変更される可能性があるので注意してもらいたい)

 モバイル機器は小型で軽量なのが一番だが、液晶ディスプレイを搭載するAVプレーヤーはどうしても大きくなりがち。PocketMX PVRも2.5インチのTFT液晶ディスプレイを搭載しているが、サイズは96(幅)×77(高さ)×20(奥行き)ミリで重さが144グラム(バッテリー込み)と、手のひらサイズの小型軽量ボディに仕上がっている。

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 オールアルミ製のボディは質感も高く、実売2.5万円という価格を感じさせない作り。外部メモリーに小型のSDメモリーカード、バッテリーには薄型専用リチウムイオン充電池を使用しているためか本体の厚さも20ミリと薄く、長時間手に持って視聴する場合にも苦にならないサイズだ。SDメモリーカードスロットやUSB/ビデオ入力/ヘッドフォン/DC入力など各種インタフェースは右側側面に集中している。

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深夜のアテネ五輪放送も録画可能

 携帯AVプレーヤーはPCで作成した動画ファイルを再生するというスタイルが多く、PCを使わないもしくはPCで動画ファイル作成することに慣れていないユーザーには敷居の高い商品だった。

 PocketMX PVRの最大の特徴は、動画ファイル作成から保存・再生までが本体のみで行える点だ。本体内にMPEGエンコード機能を装備し、TV番組などビデオ入力した映像をMPEG-4(ASF)形式で録画できる。録画作業も簡単で、付属の専用ビデオケーブルでAV出力があるTV/レコーダー/ビデオデッキ/各種TVチューナーなどとPocketMX PVRを接続したら、あとは録画ボタンを押すだけという手軽さ。入力された映像は本体の液晶ディスプレイにも表示されるので、TVチューナーさえあればモニターさえ必要ない。

 筆者はTVのAV出力を使ってアナログ地上波放送を録り、BSデジタルチューナーと接続してBSデジタル放送のコンサートや映画を録画してみた。

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 録画クオリティはLP(低画質)とSP(高画質)の2モードが用意されており、256MバイトのSDメモリーカードでLPモードでは約2時間、SPモードでは約1時間の録画が行える。実際の画質は、SPモードでは2.5インチディスプレイで見る限り十分視聴に耐えるクオリティを確保していた。映画の字幕もハッキリと読み取れるなど、モバイルシアター的な使い方にも対応。一方、LPモードはブロックパターンが目立って元の映像は破綻しているものの、ニュース視聴など情報をザッピングするような用途には十分使える画質だ。

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 録画作業をさらに便利にするのが「予約録画機能」。PocketMX PVRには時計機能が内蔵されているが、これを利用して指定した時間に録画を開始する機能を備えている。これを利用すれば深夜番組や朝のニュースを予約録画して、通勤電車の中で視聴するといった使い方もできるのだ。

photo 予約録画画面。当日のみの時間設定で、日にちや曜日の指定はできない

 ちなみに同社では、深夜放送枠が多いアテネ五輪にPocketMX PVRの予約録画を活用することを提案している。確かに、DVDレコーダーやビデオデッキで深夜の競技を録画しても、忙しい朝の時間帯に録画映像を携帯AVプレーヤー向けにファイル変換する余裕を作るのは難しい。PocketMX PVRなら、そのまま本体を持ち出せば通勤・通学タイムに日本選手の活躍を楽しめるというわけだ。

ちょっと足りない連続再生時間

 さてモバイル視聴で気になるのが、連続再生時間。発表資料では「内蔵のリチウムイオンバッテリーで“最大約3時間の連続使用が行える”」とある。3時間動画再生できるのなら、映画なら丸々1本分が観られる計算だ。内蔵バッテリーはガム型で、サイズもそれほど大きくない。「これはかなり省電力化が施されているのだなあ」と感心しきり。

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 実際に動画を連続で再生(ヘッドフォン使用)してみたところ、なんと1時間4分で電源が切れてしまった。あれ?

 もう一度資料を読むと、連続使用=動画再生とはどこにも書いていなかった。やられた(というか、早合点)。

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