試用機が英語版だったこともあり、日本語のファイル名が文字化けしてしまうなどの難点はあったが、使用してみての感覚は非常に好感の持てるものだった。
音楽配信サービスも利用可能であり(Windows DRM対応)、ポータブルプレーヤーに求められる小型軽量さ、長時間の連続駆動、大容量のHDDといった要件を、高い次元で融合させたプレーヤーだと言えるだろう。
ライバルとなるiPod miniと比較した場合、本製品がスペック的に見劣りする点はほとんどなく、価格も2万9800円(店頭予想価格)とiPod miniの2万8140円とほぼ変わらない。
ただ、本体に誤操作を防ぐためのロックスイッチが設けられておらず、持ち運ぶ際に、ちょっとしたはずみで予期せぬボタンを押してしまうことがあるのは気になった。メニューボタンを押しながらエンターキーを押せばロックをかけることはできるが、ワンタッチでロック/ロック解除できる仕組みが設けられている方がうれしい。
。また、本体裏面は鏡面仕上げで、使っている間に傷がついてしまいそう。ソフトケースが付属しているので、入れて持ち歩けば本体を傷つけることはないが、このケースに入れておくと音量調節と電源のON/OFFしかできなくなってしまう。
リモコンは用意されていないので常に本体を操作することになるのだが、通勤・通学中の電車内などで使うことを想像すると、再生や停止ぐらいケースをしたまま操作できないと、少々不便に感じることがあるかもしれない。
ただ、そうした問題はサードパーティから装着時にも前面の操作ボタンを利用できるケースが出れば解決する問題だ。なによりも、既にWMAで音楽ライブラリを構築しているユーザーや、より小型なHDDプレーヤーを購入したいと考えているユーザーには魅力的な製品として映ることだろう。
Rio Carbonの主な仕様は以下の通り
製品名 | Rio Carbon |
---|---|
重量 | 88グラム |
HDD容量 | 5Gバイト |
バッテリー駆動時間 | 20時間 |
サイズ(幅×高さ×奥行き ミリ) | 62×83×15.5 |
イヤフォン最大出力 | 8.0mW+8.0mW |
対応フォーマット | MP3 /WAV /Audibe |
接続インタフェース | USB 2.0/1.1 |
音楽配信サービス対応 | 可 |
リモコン | なし |
その他 | オートシンクロ/プレイリスト機能、イコライザー、ストップウオッチ、ボイスレコーディング機能など |
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