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» 2004年12月09日 01時45分 UPDATE

“あの次世代機”の描画性能をズバリ予想「PS3」のGPUは“GeForce6以上”になる (1/5)

「SCEがNVIDIAと共同で次世代プレイステーション(PS3)用GPUを開発する」という衝撃的な発表は、米国で開催中のNVIDIAプレスカンファレンスでも行われた。発表の詳細とともに、PS3搭載GPUの“中身”を予想してみよう。

[トライゼット西川善司,ITmedia]

 北米現地時間12月7日、サンノゼにてNVIDIAのプレスカンファレンスが催され、その冒頭に行われたNVIDIAの社長兼CEOのジェンセン・フアン氏によるキーノートスピーチにて、日本でも発表のあった「SCEとNVIDIAが次世代プレイステーション(PS3)用GPUを共同開発する」という発表がなされた。

photo サンノゼにて開催されたNVIDIAプレスカンファレンス

 今回、NVIDIAが開催したプレスカンファレンスそのものは、別の未発表製品のアナウンスとその関連技術の解説がメインであり(まだNDA期間中であるためにその内容は公開できない)、この発表のために世界各国のプレスが集められたわけだが、結果的には、この共同開発ニュースが最も注目度の高い情報となったように思える。

 そのため、キーノートスピーチ後のQ&Aではこの件に関する質問も少なくなかったが、いつもアグレッシブな言動が印象的なフアン氏には似合わず、その返答ぶりには言葉を選びつつの慎重さがうかがえた。

photo NVIDIA社長兼CEOのジェンセン・フアン氏

 まず、投げかけられたのは「どんなGPUなのか?」という基本的な質問だ。

 これについてフアン氏は「これまでのどのゲーム機のGPUよりもパワフルになる」と笑いながらぼやかしたが、そのあと「PS3専用のカスタムGPUチップになる」とフォローを入れた。

オリジナルGPUではなくGeForceベースのカスタムチップ?

 結果的にはNVIDIAのGeForce3と4の中間世代となったXbox1用GPUの「XGPU」がMicrosoftに採用されたときも、フアン氏はほぼ同じようなニュアンスのコメントをしていた。この過去の事例から学んでよいとすれば、PS3だけのためのオリジナルGPU……というのではなく、NVIDIAが設計したGeForce(?)をベースにしたカスタムチップになる……と捉えていいだろう。

 さらに「NV50(ロードマップ的には来年第2〜第3四半期に発表予定の次世代GeForce:仮称GeForce7)ベースなのか?」という質問に対しては「現行GeForce6を超えたものになる」とだけ答えた。これは「GeForce6+α」を意味するようにも取れるし、「GeForce7(NV50)以上」を差すようにも取れるが、まぁ、Microsoftの次世代機であるXbox2が次世代RADEONであるR500+αベースであることが確実視されている今では、NV50以降と考えるのが自然な予測となるだろうか。

 ちなみにGeForce3+αであったXbox1が発売されたとき、既にPCではGeForce3はリリース済みで、しかもGeForce4Tiのリリース直前であった。「これまでのどのゲーム機よりも素晴らしいグラフィックス機能を持つ」という触れ込みのXbox1ではあったが、実際の登場時には、PCの視点で見れば既存技術の応用形態の1つでしかないという印象であった。

 PS3の発売は2006年上半期といわれているが、NV50(GeForce7)は2005年中には登場してくる。もし、PS3がNV50+αだったとすれば、PS3でも似たような状況になる可能性は否定できない。もちろんゲームの面白さの本質に技術の先進性はあまり関係ない、という説もあるわけだが、いずれにせよ、今回はもしかすると「最新PCすら凌駕するグラフィック性能」というキャッチコピーを携えて登場したPS2のようにはいかないかもしれないのだ。

 「共同開発はいつから行われてきたのか」という質問に対しては「約2年前からだ」とフアン氏は答えている。今回のこの発表直後、カンファレンス会場にいた何人かの顔見知りのNVIDIA技術スタッフに聞いてみたところ「実は結構前から知っていた」「自分は1年くらい前から知っていた。でもいえなかった(笑)」という答えを返してきており、これが信じられるならば、昨日今日に決まったことではないようだ。もっとも、2006年の発売を控えているのだから、当たり前のことなのだが。

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