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「PS3」のGPUは“GeForce6以上”になる“あの次世代機”の描画性能をズバリ予想(5/5 ページ)

» 2004年12月09日 01時45分 公開
[トライゼット西川善司,ITmedia]
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PS3ではどんな映像が楽しめるのか

 技術的な話はともかく、PS3では一体どのような映像が見られるのか……ここがもっとも知りたいところではないだろうか。

 Unrealシリーズの開発で知られるEPIC GAMES社が開発中の「Unreal Engine3.0」は、その最先端シェーダ技術を駆使したビジュアルが話題となり、たびたびNVIDIAのGeForce6シリーズのデモンストレーションに活用されてきた。最終的には次世代GeForceのNV50で完成形を動かすと公言し、NVIDIAからほとんど身内状態の扱いを受けているEPIC GAMESのUE3.0の映像は、同じくNV50+αを採用すると見られるPS3のグラフィックスを想像する上での確かな基準となりうるはずだ。

 ちなみに2004年9月に開催された東京ゲームショーではEPIC GAMESの上層部が秘密裏に来日し、一般にではなく、ごく限られた日本のゲーム業界関連のVIPに対してデモを公開した。それもこれまでE3などで公開された「見て綺麗な映像」ではなく、EPIC GAMESが開発中の、UE3.0システムの開発ツール関連が中心であった。実際、EPIC GAMESの上層部も、今回の来日はUE3の技術提携を目的としていると漏らしたほど。意外にもUE3.0の技術がPS3の開発キットに活かされる……なんて事もあるかもしれない。

 2005年のE3では、MicrosoftはXbox2を、SCEはPS3の仕様詳細を明かすそうだ。その日はもう目前に迫っている。

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photo Unreal Engine3.0によるリアルタイムレンダリング結果。このレベルの映像が実際にリアルタイムに動く。PS3の映像はこのレベルに到達する……はず?
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photo UE3.0ではシェーダプログラムの設計までをGUIベースでインタラクティブに行える。最後の画面はそのシェーダを箱モデルに適用した例。
photo UE3.0の当たり判定や物理挙動のオーサリングツール。
photo UE3.0の屋外シーンの地形作成ツール。植物などはパラメトリック自動生成される。キャンバスに色を塗る感覚で地形デザインができる。
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photo Unreal Engine3.0のシーンコンストラクタ。イベントの設定やそのテストプレイが即座に行えるのが特徴。
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photo 同じくUnreal Engine3.0におけるリアルタイムムービーシーンの作成。キャラクタの配置やカメラの軌跡設定を行えば、すぐさまその結果をゲームエンジン上のリアルタイムレンダリング画面で確認できる。これが有ればリアルタイムレンダリングベースの映画作品も容易に作れそうだ。
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