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シンプル&高音質の“小さなBOSE”――「Wave Music System」レビュー(3/3 ページ)

» 2005年03月07日 13時06分 公開
[浅井研二,ITmedia]
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 次に、MP3を書き込んだCD-RWを再生してみた。とりあえず、何も考えずに手持ちのビットレート高めのMP3ライブラリ(LAMEで「可変ビットレート/音質最高」でエンコードしたもの)からアーチスト3名・アルバム6枚分のデータを、WindowsXPのエクスプローラ上で書き込んだディスクを試してみる。特に問題なく再生できたようだ。

 ただし、オーディオCDでは挿入から再生開始まで3〜4秒ほどだったが、MP3を書き込んだCDの場合は、内容やメディアによって差があるようで、ものによっては10秒以上かかるケースもあった。また、ごく一部のファイルだったが、ビットレートが性能の限度を超えてしまうのか、音が出なかったり、あるいは急に音が出ては音飛びしたりという症状が見られた。また、残念ながら、曲間は一瞬だが空いてしまう。

 再生可能なMP3データに関しては、仕様では「再生可能なビットレートは64kbps以上、128kbps以上を推奨」と記載されている。また、「VBRを使用したMP3も再生できますが、VBRは安定した音質が得られないため、お勧めしておりません」としているようだ。

 再生はディレクトリ管理で行われるので、一般的な「アーチスト名」ディレクトリの下に「アルバム名」ディレクトリという構造のまま、ディスクへ書き込めばいい。リモコンの操作は、オーディオCDと同様だが、さらに「Tune/MP3」の前後ボタン(</>)でディレクトリ(つまり、アルバム)単位での頭出しも可能だ。

 ほかの機能を見ると、ラジオやCDを指定の音量で流せる「アラームタイマー」、徐々に音量を下げて自動的に電源を切る「スリープタイマー」、繰り返し鳴る「スヌーズ付きアラーム」、室内の明るさに応じて自動調光するディスプレイなど、やはり寝室への設置に適したものが多いようだ。

photo 中央にディスプレイとCDスロットを配置。ボタンやスイッチ類は一切ない

 しかし、この音響のレベルであれば、リビングに置くのもいいだろう。プラチナムホワイトのボディは変に存在を主張することなく、あらゆる空間に溶け込んでくれる。なにより、普段いろいろと面倒な操作を必要とされているせいか、「Wave Music System」のシンプルさは実に新鮮だ。

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