ITmedia NEWS >

映画はプラズマで――松下が「VIERA」9製品を一挙リリース(2/2 ページ)

» 2005年04月06日 23時58分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
前のページへ 1|2       
photo 応答速度のイメージデモンストレーション。画面の左半分が従来の液晶テレビ、右半分がホールド時間を半減させた「LX500」シリーズ。カメラが動くと、従来の液晶テレビはぼけてしまう

 通常、液晶テレビは1秒間に60フレームを表示する。1コマあたりの“ホールド時間”は約16.7ミリ秒。その間の残像が、動きに対する“ボケ感”となって画質を低下させるという。

 そこでLX500シリーズでは、まず独自の動きベクトル解析技術を用いて、前後のフレームから新たなコマを作成する(フレームクリエーション)。毎秒60フレームの映像を90フレームにまで増やし、ホールド時間を約11.1ミリ秒に減らした。

 一方の「バックライトスキャン」は、1つのコマを表示した直後にバックライトを消し、残像を見えなくするというアプローチだ。「画面の走査に合わせ、バックライトを画面上部から順次消灯していく。この作業を1秒間に90回も繰り返す」(同社)。これにより、ホールド時間をさらに30%低減。従来の液晶テレビ(16.7秒)と比較して半分の7.8秒になった。

photo 「バックライトスキャン」のイメージデモ。画面の上から下に黒い帯のようなものが通り過ぎている。黒い帯はバックライトを消灯した部分だ

 液晶パネルはIPS方式で、上下左右176度の広い視野角を確保した。そのほかの機能は、PDPの「PX500シリーズ」と同様。デジタル3波対応チューナーとアナログチューナーを2つずつ搭載し、放送波を問わずに“2画面視聴”が可能だ。HDMI端子やSDカードスロットも備える。

型番 TH-32LX500 TH26LX500
概要 液晶(上位モデル)☆2☆
画面サイズ 32V型 26V型
画素数 1366×768☆2☆
市場予想価格 35万円前後 30万円前後
発売日 5月1日☆3☆

 「LX-50」シリーズは、LX500シリーズからクリアフォーカス駆動(クレームクリエーションとバックライトスキャン)などを省いたスタンダードモデルだ。32V/26V型の2モデルのみIPS方式の液晶パネルを搭載し、23型以下はVA方式。チューナーは、いずれのモデルも地上/BS/CSデジタルとアナログ地上波が各1となっている(32V/26V型はゴーストリダクションチューナー)。

 高画質回路「PEAKS」は従来モデル相当。JPEG画像の再生に対応するSDカードスロットも搭載しているが、MPEG-4録画機能はもたない。映像入力はD4端子×2系統、S2映像×3系統を含むビデオ入力が4系統。モニター出力×1系統、光デジタル音声出力など。

photo スタンダードモデルの「LX-50」シリーズ。Tナビもサポート
型番 TH-32LX50 TH-26LX50 TH-23LX50 TH-19LX50
概要 液晶(標準モデル)☆4☆
画面サイズ 32V型 26V型 23V型 19V型
画素数 1366×768☆3☆ 1280×768
市場予想価格 30万円前後 25万円前後 20万円前後 16万円前後
発売日 5月1日☆4☆
photo 発表会には、CMキャラクターの小雪さんも駆けつけた
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.