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プラズマよりも明るくキレイ――ビクター、D-ILAリアプロTV発表(2/2 ページ)

» 2005年04月07日 16時37分 公開
[西坂真人,ITmedia]
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プラズマテレビより明るく、液晶テレビより省エネ

 プラズマ/液晶などデバイス直視型の大画面テレビに比べて、投射型のリアプロTVは低消費電力なのも売りの一つだ。

 新製品は52V型/61V型ともに消費電力が198ワットとなり、300〜500ワット前後になるプラズマテレビは言うに及ばず、32型ブラウン管テレビ(同社製で205ワット)や40V型液晶テレビ(同256ワット)よりも少ない電力消費で、“地球に優しい省エネ大画面テレビ”であることをアピールする。

 省エネ設計ながらも、プラズマテレビよりも明るい画面を実現。輝度は52V型が700カンデラ/平方メートル、61V型でも500カンデラ/平方メートルを達成している。ちなみに、同社製50V型プラズマテレビの輝度は430カンデラだ。

photo 発表会場では52V型「HD-52MD60」(左)と同社製50V型プラズマテレビ(右)との比較展示も実施。左の新製品の映像の方が明るくキレイ
photo 左の新製品が200ワット以下なのに対して、右のプラズマは400ワット以上と2倍の消費電力

 サイズは61V型が1456(幅)×1042(高さ)×470(奥行き)ミリで重さ46.3キロ、52V型が1264×914×412ミリで重さ39.8キロと、両機種ともに21型ブラウン管テレビ(同社製で奥行き482ミリ)よりもスリムで29型ブラウン管テレビ(同48.5キロ)よりも軽い“薄型軽量設計”。デザインも液晶/プラズマテレビ感覚のスタイリッシュな外観に仕上がっている。

photo 21〜29型ブラウン管テレビの設置場所に置けるスリムな奥行き。写真は52V型で奥行き412ミリ

 また、HD映像を非圧縮デジタル信号で入力可能な「HDMI端子」を装備したほか、同社HiFiオーディオでも採用されているオブリコーンスピーカーと専用バスレフボックスの採用で、低音から高音まで迫力ある音を再生できるという。

photo 左がオブリコーンスピーカー。右の部分にランプが入るようになっているため、ランプ交換も前面から簡単に行える

 そのほか、完全日本仕様で作られた“Big Screen EXE”には、各種デジタルチューナー内蔵以外にデジタル/アナログ波に対応したEPG「テレビ番組ガイド」(Gガイド採用)を搭載するほか、テレビ音声をはっきり/ゆっくり再生できる“テレビ「きき楽」”機能、生活情報ネットワークサービス「Tナビ」対応など北米モデルにはない機能も多数用意されている。

 「画質面でも国内独自の画作りを実施。また、ノイズリダクション機能も(北米モデルに比べて)強化している」(同社)

photo 視野角もかなり広い

 「昨年の北米での発売以来、ユーザーから国内でいつ発売するのかという声を非常に多くもらった。だが日本ではこれまで過去何度かプロジェクションTVが登場しては消えている。“暗い・画質が悪い”という従来のプロジェクションTVのイメージを払拭しなければいけないかった。デジタル放送の本格普及や、記録再生/通信のデジタル化など追い風もある。今後はマイクロデバイス方式のプロジェクションTV市場が大きく伸びると期待している。近いうちに月産3万台体制を構築する予定。50インチ以上はすべてマイクロデバイス方式のプロジェクションTVでカバーしたい」(同社専務の土屋栄一氏)

photo 同社専務の土屋栄一氏

 主な仕様は以下のとおり。

型名 「HD-61MD60」 「HD-52MD60」
サイズ 61V型 52V型
表示部(幅×高さ) 1350×760ミリ 1150×650ミリ
デバイス 0.7インチD-ILA×3(アスペクト比16:9)
解像度 1280×720ピクセル
ランプ 110ワット超高圧水銀ランプ
消費電力 198ワット
サイズ(幅×高さ×奥行き) 1456×1042×470ミリ 1264×914×412ミリ
重さ 46.3キロ 39.8キロ
価格 78万7500円 68万2500円
発売時期 5月中旬 5月下旬
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