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» 2005年05月06日 20時46分 UPDATE

劇場がある暮らし――Theater Styleテレビメーカーが“こだわった”リアプロTV――ビクター「Big Screen EXE」 (1/3)

話題のD-ILAリアプロTV、日本ビクター「Big Screen EXE」がいよいよ今月発売となる。テレビメーカーが「こだわりぬいて」作り上げたリアプロTVの開発経緯や特徴、国内市場での展開について、同社リアプロTVの開発陣4人に話を聞いた。

[西坂真人,ITmedia]

 いよいよ今月、話題のD-ILAリアプロジェクションテレビ(リアプロTV)“Big Screen EXE(ビッグスクリーンエグゼ)”が日本ビクターから発売される。52V型/61V型という迫力の画面サイズに、プラズマテレビよりも明るく液晶テレビよりも低消費電力というメリットを兼ね備えたこの「第3の大画面」は、リビングシアター向けテレビの最有力候補として期待されている。

photo 話題のD-ILAリアプロTV、日本ビクター「Big Screen EXE」

 テレビメーカーが「こだわりぬいて作った」というリアプロTVの開発経緯や特徴、国内市場での展開について、同社リアプロTVの開発陣4人、AV&マルチメディアカンパニー商品企画部ホームネットワーク商品企画室ディスプレイグループ主席の古田島宏一氏(以下、古田島氏)、同カンパニーILAカテゴリー技術部電気グループリーダーの青野登氏(以下、青野氏)、同カンパニー技術統括部電気設計部の遠藤謙太郎氏(以下、遠藤氏)、ILAセンターデバイス部技術グループ長の遠藤学氏(以下、ILA遠藤氏)に話を聞いた。

photo 左からILA遠藤氏、遠藤氏、青野氏、古田島氏

――北米市場への投入直後だった昨年夏のインタビュー時には「日本での発売は未定」としていました。日本市場投入の決め手になったものは?

古田島氏: 昨年7月の北米投入後に日本のさまざまな展示会で紹介したところ、反響が非常に大きかったのです。国内最大のインターネット掲示板サイトでも「ビクターのリアプロTVを見たか」という書き込みで盛り上がっていたり、なかには「米国から輸入して買ってしまいました」というユーザーまでいました。このような国内の反響に非常に大きな手応えを感じて国内販売に踏み切りました。

――北米に比べて狭い日本家屋では、50インチ以上のリアプロTVは大きすぎるのではという意見もありますよね。

青野氏: Big Screen EXEを社員の6畳の部屋へ実際に何日か置いてもらって調査したのですが、最初は「何よコレ? こんなに大きいの置くの?」と驚いていた奥さんが、1週間後にはすっかり慣れて最後には「なくなるのは残念」と言っていたそうです。50〜60インチというサイズは、自分が考えているよりも意外と大きくはないのです。

photo

――発表会では「50インチ以上はすべてリアプロTVでカバーしたい」という発言がありました。大画面におけるリアプロTVの優位性とは?

古田島氏: コスト面や明所コントラストの良さなどいろんなメリットがありますが、私が最も優位性を感じる点は「消費電力」。プラズマテレビでは50インチで500ワット前後、60インチで600ワット以上と電子レンジを常に使っているような電力を消費します。一方、Big Screen EXEは52V/61V型ともに198ワットです。デバイス自体が発光するプラズマと、ランプを使った投射型のリアプロTVとでは、この消費電力の差を縮めることは非常に難しいでしょう。

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