この製品では、MENUボタンを押すと「Album Edit」「Track Edit」「Disc Edit」という編集メニューが呼び出せ、各々のサブメニューでアルバム/トラック/ディスクの管理が行える。このうち、「Disk Title」という項目でアルバム名(英字/数字/記号のみ)が入力可能(「Disk Rename」という項目もあるが、こちらは番号の付け替えだ)。
メニューは、本体のディスプレイのほか、背面のビデオ出力(コンポジット/S)を利用してテレビ画面を見ながら操作してもいい。簡素な表示だが、本体での1行表示よりは見やすくなり、また、文字入力もカーソル選択となる。ただ、本体ディスプレイのメニュー操作でも困るほどではないし、むしろ、この程度の差では、わざわざテレビを接続するのは面倒に思うだろう。文字入力も、リモコンでいわゆる携帯電話方式が使えるようになったので、むしろ、そっちのほうが早い。
もちろん、テレビ画面上では、曲名やアルバム名がリスト表示できる。ただ、いずれにせよ、曲名やアルバム名をつけても、特に管理がしやすくなるわけではない。日本語も使えないし、そもそも、CDDBに慣れた身には手入力というものは不条理にすら感じる。
では、個人的にこの製品はまったく使いたくないかというとそうでもない。まず、音質は確かだし、しかも、CDそのままなのだから完全にギャップレス再生となる。早送りや早戻しも非常にスムーズ。しかも、グループジャンプも高速なので、「アルバム名を見ながら」選ぶ代わりに、「アルバムの頭を次々に再生しながら」聴きたいものを探すという手段がとれる。曲名やアルバム名の表示(および入力)をスパッとあきらめてしまうわけだが、これはこれでアリという印象。ただし、取り込んだアルバムが数百単位になってくると、延々とジャンプを繰り返して探すのは、苦しいかもしれないが……。
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