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デザインだけじゃない、三洋「CAPUJO」の機能を検証特集:夏ボで狙いたい液晶テレビ(1/3 ページ)

» 2005年07月12日 01時49分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 三洋電機が7月中旬に発売する「LCD-27HD6」は、デジタルチューナーを内蔵した27インチ液晶テレビだ。位置づけとしては「LCD-27HD5」の後継だが、今年は「CAPUJO」(カプージョ)ブランドとしてデザインを一新。さらに「スポーツモード」などユニークな機能を搭載した意欲作だ。

photo 決して奇抜ではないが、確かに競合製品とは異なるイメージのデザイン。テレビゆえに逃れられない直線基調のデザインの中に曲面をうまく融合させている。他社製品で同クラスといえるのは26型だが、27型のLCD-27HD5は幅で約3センチ、高さで約2センチ程度大きい

 まず目を引くのは、その外観だろう。著名なデザイナーであるグエナエル・ニコラ氏とのコラボレーションで実現した「つるるん」ボディは、決して奇抜ではないものの、随所に曲面を取り入れたやわらかなデザイン。既に販売している23/20/17型の製品はホワイトのカラーリングが目立ったが(20インチはシルバーもある)、LCD-27HD6の場合は前面がシルバーに近いつや消し加工のブロンズカラーとなっており、リビングなどにはより溶け込みやすいカラーリングといえる。また背面も全体がシルバーで、電源ケーブルがホワイトというあたり、デザインに対する“コダワリ”を感じる。

photo 写真では分かりにくいと思うが、筐体端からパネル部やスピーカー部へ到る部分は、滑らかな曲面で構成されている
photo 本体の操作部は上面。単に視聴するだけなら過不足のないボタン配置だ

 キーコンポーネントの液晶パネルは1280×720ピクセルで、16:9の正しいアスペクト比を持っている。パネルの駆動方式に関しては、プレスリリース、カタログともにとくに触れていないが、輝度は550カンデラで、水準といえる500カンデラより明るいタイプ。パネル表面はノングレア加工されており、フレーム部も合わせて写り込みは少ない。また視野角も左右176度(JEITA規格準拠)と十分に広い。

 チルトはサポートしないが、スイーベルは左右にそれぞれ30度。水平方向には大きく首を振る。またスイーベルの動きが非常にスムーズな点も好ましい。スタンドは四角四面のため大きく見えるが、奥行きは29.7センチと実は平均的なサイズだ。なお姉妹モデルとなる32インチの「LCD-32HD6」は電動スイーベル機能を搭載しており、リモコン操作できる。

photo 左右30度のスイーベルは強力。ただし30度まで回転させるとスタンド部分より前後に出てしまうため、設置時に注意が必要だ

「同期検出録画」って何だ?

 入出力端子も特徴的だ。AV入力は4系統準備されているが、内3系統がD端子(D4対応)に対応している。その代わり、S端子(S2対応)は1つだけで、「ビデオ4入力」に関してはD端子+音声のみ――つまりコンポジットすら省略されている。最近のAV機器を前提としているのだろうが、良し悪しの判断は人によって異なりそう。また、AV入力2はアクセスの容易な側面にあるのだが、ここにD端子があっても使い道は限られるのでは? という印象を受けた。

 一方、RGB入力やHDMI入力などは備えていない。この時期にHDMI非対応はどうか? という気もするが、現状でマストな機能ではないのも事実だ。

photo AV入力は4系統、AV出力は3系統を装備。AV入力のうち、3系統がD4入力であり、いかにもイマドキの仕様といえる
photo AV入力2は左側面にある
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