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“3 in 1”になった「カンタロウ」を試すレビュー(5/6 ページ)

» 2005年10月14日 19時31分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 「マジックチャプター」は、録画時にシーンチェンジや音声パターンの変更などをもとに自動でチャプターを作成する機能だ。「本編自動チャプター分割」とも同時に利用できる。

 実際に使用してみると、スポーツ中継などではハイライトシーンに、またバラエティ番組では番組内のコーナーが変わるタイミングなどにチャプターを作成してくれるという印象だ。一方のバラエティ番組では、わりとどうでも良さそうなシーンにもチャプターが設定されてもいた。似たような機能を持つ三菱「DVR-HE50W」と異なり、スポーツ放送に限らず、どのような番組に対しても利用できる反面、あまり有効に機能しない番組ジャンルもあるようだ。それでも、野球やサッカーの中継なら“飛ばし見”には結構便利に使えそうである。

DVDへの書き込み品質をチェック

 冒頭でも触れたとおり、DVDへのダビング速度は、DVD-Rが最大約8倍、DVD-RWが最大約4倍、DVD-RAMが最大約3倍とちょっと控えめ。一世代前のスペックといえる。もっとも、DVD-R/DVD-RW/DVD-RAがすべてCPRMに対応しており、デジタル放送などのコピーワンス番組を録画をムーブする場合の選択肢が広い。またDVD-R DLへのダビングにも対応しており、メディアへの対応度は高い。

 スペックを見る限り、搭載ドライブはちょっと謎だ。8倍速の世代でDVD-R DLにもDVD-RAMにも対応しているドライブが見当たらないからだ。もっとも、東芝は以前からPC向けには存在しない自社製のドライブを採用していた例もあるので、今回も自社製(恐らく東芝サムスンストレージ・テクノロジー製)のカスタムドライブではないかと思われる。

 評価には、日立マクセル製、太陽誘電製の16倍速DVD-Rメディアと、パナソニックブランドの5倍速DVD-RAMメディアを用いた。本来ならDVD-Rは8倍速対応メディアを使うべきなのだが、筆者が勘違いをしてオーバースペックとなる16倍速対応メディアしか準備しなかった。この点は、あらかじめお詫びさせて頂く。

 ダビング速度は表の通りで、概ねスペック通り。DVD-Rは8倍速としては高速な部類ではないが、4倍速よりは明らかに速い。DVD-RAMも、スペック通りの3倍速でダビングできている。

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 書き込み品質の検証は、いつものようにPCによる簡易計測だ。計測ソフトが「Nero CD-DVD Speed」、読み出しドライブには「Benq DW1620」を用いた。

 結果としては、マクセル製メディアの方が若干良好だが、PIFも少なめで十分許容範囲。外周部でPOFが散見され、これが原因で品質スコアが0になってしまっているが、両メディアともAK-G200自身で問題なく再生したり、DVD→HDDへ高速ダビングが可能であったほか、「プレイステーション2」でも最外周部まで問題なく再生できたから、とくに問題はない。DVDへの書き込み品質は、まずまずといったところだろうか。

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家族で使う3 in 1、でも基本機能にはコダワリのある人へ

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