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“コントロールホイール”が快適な広角ズーム機――キヤノン「Powershot S80」レビュー(2/5 ページ)

» 2005年12月27日 09時56分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

注目のコントロールホイールが非常に快適

 Powershot S80の一番の特徴というか、前モデルに比べた進化点はユーザーインタフェースにある。

やや厚めのボディ。側面にモードダイヤルというのはちょっといい
側面のモードダイヤルは背面からでもわかるようになっているので不便さはない。Powershot S80の特徴はこれとディスプレイ右にある十字キー兼ホイール。これはスペースを撮らないしダイヤルならではの快適な操作もできて便利。もうちょっとこなれてくれるとうれしい

 だいたいこのクラスのコンパクト機はほとんどの操作が十字キー。メニューを出して十字キー。ボタンでモードを切り替えて十字キー。凝った撮影をしたい人にはこれがなかなかイライラさせるのだが、コンパクト機でダイヤルを装備してるのはリコーの「GR DIGITAL」など一部のモデルのみ。

 でもPowershot S80は実に快適でスマートな解決を見せてくれた。背面に小さなドーナッツ型の十字キー兼用ホイールをつけたのだ。iPodのクリックホイールを小さくしたようなものと思えばいい。もちろんホイールはちゃんと物理的に回転するタイプ。

 親指でくるくる回すホイールの上下左右にスイッチが入っていて、回すとダイヤル、押すと十字キーなのである。

ホイール右上にある露出補正ボタンを押してホイールを回すとこのように露出補正を行える。ダイヤルによる操作は快適
お馴染みのFUNCメニュー。ISO感度は独立したボタン(十字キーの上)に割り当てられたのでここにはなくなった。メニュー内でのホイールは左右キーと同じ役割をする
メニューボタンを押すと細かい設定が現れる。セルフタイマーの秒数やインターバル撮影なども可能

 絞りやシャッタースピードは当然ダイヤル。ホイールの周辺に4つのボタンがあり、露出補正ボタンを押すとダイヤルで露出が補正できる。MFもMFボタンを押してダイヤル。FUNCメニューでもホイールが働くので、FUNCを押してメニューを出し上下キーで項目を選んだらくるくる回す(左右のキーでも可能)。もちろん再生時のコマ送りにも使える。

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