――Caplio R3の513万画素CCDから604万画素CCDに変更した理由は?
福井氏: 数年前の状況に比べ、今は画素数に対するユーザーのこだわりが弱くなっているのは確かです。ですが、それでもまだ高画素化の流れは続いてます。その市場の動きに、当社としても追従しなければならないと思っています。
高画素化するよりも、むしろ大きなサイズのCCDを使ったほうが高画質になるから、そうして欲しいという意見もあります。しかし、その声はまだメジャーとはいえません。画素数を抑えて、大きなCCDを採用するのは、総合的に考えて非常に難しいと思います。
――今後さらに高画素化する可能性もあるのですね。
中平氏: 当社では画質の評価として、ディスプレイで見ることはもちろんですが、A3にプリントして解像感やノイズの出方などをチェックしています。A4までなら大差は生じませんが、A3で印刷した場合は、5〜6メガクラスと8メガクラスでは明らかな差があります。今後、1/2.5型でさらに画素数アップしたCCDが登場してくれば、当社でもそれを採用する意味はあると思っています。
――レンズについては、今後さらに倍率を高めることを狙っていますか、それとも倍率は変えずに小型軽量化するのですか?
福井氏: お客様の声としては、両方あって難しいところですね。ここまで来たなら、もっと望遠にして欲しいという声もあります。また逆に、いっそうのワイド化を求める人もいます。今度よりよい製品を目指していくことは当然ですが、現段階で可能な限りの要望を満たした製品がCaplio R4です。
中平氏: Caplio R4は、使ってみると楽しさや便利さを実感できるカメラに仕上がったと思っています。幅広い撮影をこなす光学7.1倍ズーム、確実にシャッターチャンスをとらえる高速レスポンス、携帯性を損なわない薄型軽量ボディなどの特徴は誰にとってもメリットになるはずです。少しでも多くの方に楽しんでいただきたいですね。やや大きな作動音については、逆にいえばメカっぽい味わいだと感じていただければ、うれしいところです。
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