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ZEROとTUMIの洪水に辟易した人のための超軽量アタッシェ、渓水「SuperTransporter」プロフェッサーJOEの「Gadget・ガジェット・がじぇっと」!(1/4 ページ)

» 2006年08月22日 13時15分 公開
[竹村譲,ITmedia]
これが筆者注目の渓水「SuperTransporter」。B4サイズ。カラーは黒に見えるがNAVY(濃い青)

 昨今のビジネスピープル、特にモバイルユーザーにとって、スタイリッシュな鞄(かばん)は要注目アイテムの1つだろう。筆者が初めて米国HALLIBURTON社のアタッシェケースをホノルルの鞄専門店で購入してから既に30年以上が経過した。当時、ZERO社との企業統合前のHALLIBURTON社のアタッシェケースは、その頃の平均的日本のサラリーマンには高値の花だったし、なにより、まずその存在自体を知る者が極めて少数であった。

ZEROがレアアイテムだった頃

鞄は大きくなればなるほど容量も増し、本体も重くなり、ますます重くなる。左から「ルイヴィトン・エピ・プレジデント」「ビンテージ・ゼロ」「スーパートランスポーター」(左) 筆者の海外出張時の機内持ち込みはこんな感じ。トータル重量は軽く10キロはオーバー。大きいとついつい詰めこむことができるのがアダ(右)

 しかし、人類の月面歩行ととも共に「月の石を地球まで持ち帰った鞄」という格好の話題は、日本全国的にHALLIBURTON社製アタッシェのファンを生んだ。当時のサラリーマンの初任給ぐらいではとても購入できない代物だったが、まだ学生で、お金の価値の分かっていなかった筆者は、アルバイトで稼いだほぼ全額をつぎ込んで衝動買いをしてしまった。そのおかげで、食べ盛りにもかかわらずホノルル滞在中は、一日一食か二食の生活を強いられ、朝食は学校の食堂で、運が良ければ、夕食はやっと近所のマクドナルドとなった。

HALLIBURTONもサイズは多様。手前の一番小さく軽いビンテージモノでも3キロ前後はある。ハンドルに巻いた革のカバーは伊達ではない(左) 比較的よく持ち歩くことのあるオールドハリバートンのアタッシェケース。ハンドルは当たりの柔らかい「バーリントンカスタムケーシーズ」の「カスタムハンドル」を使用(右)
ブランドロゴにまだ「ZERO」の名前が見あたらないHALLIBURTON社のビンテージなアタッシェケース(左) 一時期10万円を超えてプレミア取引された米国投資会社のノベルティ・ゼロ。今では余剰品が大量に市場にあふれ、価格は暴落した。しかし、表面のエンボス加工は個性を現すにはもってこいの方法だ(右)

 いわくつきの逸品にはよくある話だが、日本国内において、統合後の米国ZERO HALLIBURTON社の日本代理店や輸入商社は不自然なくらい頻繁に入れ替わった。しかしその都度、確実に日本国内のユーザーは増加の一途をたどり、今では、都内のチョットした鞄屋さんやセレクトショップなら、ZERO HALLIBURTON社のアタッシェケースはごく普通に展示・販売されている。2005年初頭に正式代理店が、鞄では老舗のエース社に決まり、より国内で普及の基盤ができあがったように思える。

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