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» 2009年03月04日 16時59分 UPDATE

特集 春のフルHDビデオカメラ(7):マニュアル派にもうれしいメガピクセル3板機 「HDC-HS300」 (1/2)

ビデオカメラに独自の3MOSを採用するパナソニック。新モデルの「HDC-HS300」ももちろん3MOSだが、操作系にもひと工夫凝らされており、マニュアル派にもおすすめしたい製品に仕上がっている。

[都築航一,ITmedia]
photo 「HDC-HS300」

 パナソニックは今春モデルとして、昨秋に引き続いて、基本的な機能や性能が共通で記録メディアが異なる4機種を用意した。

  上位モデルになる「HDC-HS300」「HDC-HS200」はHDD+SDメモリーカードスロット、「HDC-TM300」は内蔵メモリ+SDメモリーカードスロット、「HDC-SD200」はSDカードスロット。価格帯的に下位にあたるモデルではマニュアル操作などの一部が簡略化されているが、撮像素子やレンズなどのスペックは4モデルすべてで共通化されている。

 今回は120GバイトHDDを搭載した「HDC-HS300」をチョイスしたが、もう1台の上位機「HDC-TM300」は、同社では初の内蔵メモリ対応カメラとして、32Gバイトのメモリを搭載しており、HS300よりもコンパクトなボディが特徴だ。用途や好みに応じて記録メディアを選択できるのは、他社製品にない魅力といえる。


独自の3MOSセンサーは解像感が大幅向上

 同社のHDビデオカメラは、昨年6月発表の「HDC-SD100」「HDC-HS100」からレンズを通してカメラに入ってきた光をR・G・Bの3色に分け、各色ごとに専用の撮像素子で受け止める3MOS方式を全機種で採用している。

 この方式は単一の撮像素子ですべてをまかなう方式に比べて色再現性で有利とされる半面、カメラ本体の小型化には不利なため、同社では撮像素子そのものを小さく抑えることで対応してきた。素子の小型化につきまとう感度低下を食い止めるため、画素数を少なめに抑えつつ、3枚の撮像素子をずらして配置することで解像感をかせぐという対策も同時に行なってきたものの、他社製品に比べて解像感で一歩譲る感は否めなかった。

photophoto 「HDC-HS300」。回すことで直感的な操作が行える「マルチマニュアルリング」はレッドのラインが入っており、外見上の特徴ともなっている
photophoto

 今春モデルでは、それぞれの撮像素子ごとに1/4型の新型MOSセンサー(総画素数305万画素×3枚)を搭載。データ量が増加した映像処理に対応すべく、処理エンジンも「新HDクリスタルエンジン」へと進化している。こうした基本スペックの強化が第1の見どころだ。

 実際に撮影した映像を再生してみると、感度の低下を抑えつつ、解像感の大幅アップを果たしており、ライバルと比べても見劣りしない精細さを実感できた。また、色再現性については、樹木などの緑色が非常に鮮やかな従来モデルとは異なり、自然で落ち着いた描写にまとまっているのも印象的だった。

おまかせiAと追っかけフォーカスで安定した撮影を簡単に実現

 使い勝手の面では、同社ならではの特徴として注目したいのが「おまかせiA」と呼ばれる、シーン自動認識機能だ。

 ノーマル、顔認識、風景、スポットライト、ローライトという5つのシーンの中から、最適なものをカメラが自動で選び、それぞれに最適な補正をかけてくれる。今回はサンプルで示した以外にもいくつかのシーンでテスト撮影を行なったが、すべてのシーンを正確に認識し、オフの状態より好ましい描写をしてくれることも多かった。おまかせiAは、本体側面に備えられた専用ボタンを押すだけでオン/オフが可能だが、基本的にオンの状態のままでよいだろう。

 さらに、人の顔に限らず、狙った被写体にフォーカスと色再現を合わせ続ける「追っかけフォーカス」を併用すれば、ほとんどのシーンでカメラの設定を気にすることなく、被写体だけに集中して撮影できるハズだ。

 今回から液晶モニターがタッチパネル式になったため、追っかけフォーカスの設定は、狙いたい被写体を画面上で触れるだけと、非常に容易なのもうれしい。もっとも、タッチパネルで被写体を指定する方式そのものは、ライバルが以前から実現していたものだが、追っかけフォーカスの機能自体を呼び出す手間もかからず、使いやすさでは本製品が上と感じた。

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