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» 2009年05月12日 13時58分 UPDATE

橘十徳の「いいトシして玩具三昧」第17回:人生、ほんとに甘くない 「人生ゲーム 極辛」 (1/2)

今回紹介するのは、タカラトミーが発売した「人生ゲーム 極辛(ごくから)」だ。なにかとつらく厳しいこのご時世をリアルに反映したこのゲーム。大人が遊んでこそ、本当の面白さが分かるというものだ。

[橘十徳,ITmedia]

 なにを隠そう、筆者はボードゲーム大好き人間だ。子どものころはスゴロクや億万長者ゲームを使って友達と遊ぶのが大好きだったし、大学時代もよくモノポリーとかスコットランドヤードとかクルーといったボードゲームを友人と楽しんだものだ。

photo スパイラルゾーンに苦しむ人のイラストが描かれたパッケージ

 もちろん、今回紹介する「人生ゲーム」も大好きだった。友人が持っていたので自分で所有することはなかったが、国産ボードゲームの定番として人生ゲームはいつも輝きを放っていた。それは、時代の移り変わりとともにこのゲームが常に進化し続けてきたからだと思う。今回発売されたこの最新版「人生ゲーム 極辛(ごくから)」も、今の時代を色濃く反映した内容となっている。

 なんせ“極辛”だ。しかもサブタイトルに「ストレス社会」という言葉まで入っている。人生ゲームというと白いパッケージの印象が強いが、今回のパッケージは渋いブラックで、ボードの裏面も黒くなっている。これはひょっとして暗雲漂う今の社会を表現しているのだろうか。うーむ怖い。

 対象年齢は9歳以上で、「大人と一緒なら6才から遊べます」という一文が入っているが、このゲームは子どもに厳しい現実を知らしめるための教材なのかもしれない。ただ、こんなにリアルな内容のゲームを子どもだけにやらせておくのはもったいない。実際に社会に出た者だからこそ、このゲームの真の楽しさを味わえるのではないだろうか。

ボードサイズが1.5倍に拡大

 価格は楽天市場に税・送料込み3272円の店があったので、ここで購入した。届いたパッケージは、意外とデカくてズッシリとしている。中を開けてボードを広げてみると、「人生ゲームって、こんなにボード大きかったっけ?」と驚いてしまった。それもそのはず、実は今回、ボードサイズが従来の1.5倍に広がっている。この広がった分のスペースが何に使われているかというと、「スパイラルゾーン」というエリアが加わったのだ。このスパイラルゾーンには、お金を支払うマスの多い「ハードコース」と、もらうマスの多い「ノーマルコース」があり、「ストレスカード」の枚数によって進むべきコースが決まる。

photophoto 従来の1.5倍となった広大なボード(左)。一度ハマると抜け出すのが難しいスパイラルゾーン(右)

 スパイラルゾーンは、円形で渦巻きのようにマス目が配置されており、中心にはムンクの「叫び」を思わせるイラストが描かれていてちょっと怖い。中心付近に「セーフティーゾーン」のマス目があるのだが、ここに止まるまで出られないというアリジゴクのようなエリアなのだ。ちなみに「ハードコース」のマス目には、「流行のダイエットに失敗」「マンションが傾いてきた」「株が下がる」「メタボ改善の為、スポーツクラブに通う」「失言で人気がガタ落ち」「漢字検定に失敗」と、時代を感じさせるネタが数多く登場し、これらを読むだけでも楽しめる。

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