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» 2009年08月24日 17時08分 UPDATE

本田雅一のTV Style番外編:“タブレットMac”の姿を勝手に予想してみよう (1/2)

今回は、夏休みネタとして、少々遊び心も含めつつ、タブレット型Macの真相について”あくまでも勝手に”予想してみたい。周囲から聞こえてくる情報を整理すると、これはいわゆるパソコンではないと思う。

[本田雅一,ITmedia]

 このところの高業績によるものか、Windows 7のリリース直前というこの時期にあっても、アップルに関連する話題は引きも切らない。世界中で好調な売り上げを記録する「iPhone」に関連する話はもちろんだが、新OSの「Snow Leopard」が今週中に登場するというウワサで、その後も9月恒例となってきたiPodの新ラインアップ発表と続くだろう。

 Snow Leopardの発売発表に続いては、既存Macのリフレッシュも行われるかもしれない。さらにはMacのハードウェア更新時には、いよいよBlu-ray Discドライブ搭載モデルが用意されるとのもっぱらの噂だ(アップルがBDドライブを大量発注したことが噂の元)。

 もっとも、これらはあらかじめ予想できる範囲といえよう。情報を整理して記事にすることもできるが、それじゃぁ、面白くない。しかし、噂ばかりでよく見えてこない話が1つ残っている。タブレット型Macの噂である。

 そこで夏休みネタとして、少々遊び心も含めながら、周囲から聞こえてくる情報を整理しつつ、タブレット型Macの真相について”あくまでも勝手に”予想してみたい。

 一応、アップル関係者や周辺でビジネスをしているキーパースンの意見も、誰の発言とは解らない範囲で盛り込んであるが、予想が外れても怒らないように、話半分で読み進めてほしい。

予想1:そもそも”Mac”ではないんじゃないか?

 筆者はMac系の噂サイトを見ていないので、現時点でどのような呼称で呼ばれているのかは分からないが、タブレット型Macといわれるハードウェアは2008年末から2009年の頭ぐらいの間に噂が持ち上がり、少し前にはまことしやかに2009年9月発売といわれてきた。

 しかし、筆者が知る範囲では9月の発売はない。おそらく11月後半ぐらいの発売になるだろう。”えっ? 発売が前提なの?”という声が聞こえそうだが、その通り、製品の開発が進められているのは間違いない。実際に動作する試作機もあるようなので、発売延期にならない限り、2009年内に発売されるだろう。

 米国のホリデーシーズン、とくに“クリスマスプレゼントにピッタリの商品”ということだから、たぶんパソコンではない。

photo 米Amazonの「Kindle」。電子インクを使用した画面はモノクロ4階調で、バックライトは搭載していない

 ”えっ! パソコンじゃないの? ネットブックのタブレット版みたいなのもパソコンじゃないかな?”と、たぶん多くの読者が返してきそうな声への答えを書いておくと、アップルはどうやら米Amazonの「Kindle」が獲得しているユーザー層を狙っているらしい。

 ITmediaの読者ならご存知だろうが、Kindleとは電子ペーパーディスプレイ“E Ink”を用いた電子ブックリーダーのことだ。しかし狙っているユーザー層が同じだからといって、ベタな電子ブックリーダーを作ろうというわけではないようなので、その辺りは誤解なきように。

 そもそも、タブレット型のユーザーインタフェースという時点でMacではないと考えるべきだ。理由は2つある。

 まず、ピュアタブレット型では、特定のアプリケーションしか快適に使えない。快適に使えるユーザーインタフェースを実装することに、他社との差異化を見出しているアップルが、わざわざMacとしてタブレット型の製品を販売する理由はない。

 次に、用途がある程度限定される(現存するタブレット型コンピュータの多くがそうだ。ほとんどは特定用途向けにカスタマイズされた端末として動いている)のに、Macと同等の価格を付けるのはナンセンスだろう。従ってMacよりもライトウェイトなハードウェア構成になると考えられる。

 というわけで、Macではなく(しかしOSはiPhoneやiPod touchと同じくOS Xだろう)、iPod touchよりは大きく、おそらくはKindleと同程度のサイズの端末となるのでは? 少なくともNetbookのような、パソコンの劣化コピーよりもずっとマシだろう。ここでは仮に“Apple Pad”とでも呼ぶことにしたい。

予想2:カギはユーザーインタフェース

 もしApple Padが予想するような位置付けのものなら、アップルは新たに新デバイス向けのOSバージョンを構築する必要がある。当然、それは将来もメンテナンスしていかなければならないだろうから、それ相応に“覚悟”を決めての参入だろう(もちろん、ジョブズのことだから以前から計画はしていたのだろうが)。

 覚悟を決めるからには、他社の後追いではないコンセプトが必要だ。少なくともユーザーインタフェースの面で差異化ができる革新があるのだと思う。iPhoneで初めて使ったマルチタッチスクリーンは、当然、Apple Padにも採用されるだろうが、それだけでは弱い。

 もっとも予想しにくく、もっとも重要な点は、入力デバイスや表示デバイスといったユーザーインタフェースに深く関わるハードウェアだ。いくつかの仮説を立ててみよう。

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