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BDレコーダー、今秋の傾向と選択(普及モデル編)価格比較(1/2 ページ)

» 2009年11月11日 15時51分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 大画面のハイビジョンテレビを手に入れると、欲しくなるのがBlu-ray Discレコーダー。これまで様子を見ていた人も、エコポイント制度で薄型テレビを購入した人も、“次に欲しい家電”として注目しているのではないだろうか。今回は、実売10万円以下で購入できるモデルにフォーカスして各社のラインアップをみていこう。

 この秋のBDレコーダー新製品を見渡すと、いくつかのトレンドが見えてくる。例えば、MPEG-4 AVC録画のさらなる長時間化。ソニーとパナソニックの最大8倍、シャープの8.5倍といった具合に、DVDレコーダー時代と同じようなスペック競争の様相を呈してきた。また三菱電機も昨年の「DVR-BZ110」では最大5倍(4.7Mbps)だった長時間録画を最大5.5倍(約4.2Mbps)と控えめながらも進化させている。

 8倍(約3Mbps)を超える長時間録画は画質面でシビアと言わざるをえないが、同時に長時間化に伴う圧縮効率アップ(ビットレートの割り当てなどの精度向上)により、AVC録画の画質が全体的に底上げされているのは確かだ(→最新Blu-ray Discレコーダー比較 長時間録画モードはどこまで“使える”?)。

 番組本編とCMの境目などにチャプターを打つオートチャプター機能が2番組同時録画に対応したことも秋モデルの注目点。昨年は三菱電機製品しか実現できていなかったが、春モデルから秋モデルにかけてパナソニック、ソニー、シャープが相次いで対応した。現在のBlu-ray Discレコーダーは、編集機能の不足に不満を持つ人も多いが、オートチャプターが効くとCMカットなどの手間はかなり省けるため、とくに同じ時間帯にアーカイブしておきたい番組が重なっている人にオススメだ。

各社のWチューナー搭載普及モデル

 Wチューナー搭載普及モデルの中で注目機を挙げるなら、シャープの「BD-HDW43」だろう。シャープのBD-HDW43は、上位機の「BD-HDW50/45」とともに、他社に先駆けて“2番組同時のMPEG-4 AVC録画”を実現。これまでは、2つのデジタル放送番組を同時録画できても、片方はDRモード(TS記録)固定が当たり前だったが、2番組同時に長時間モードで録画できるため、録画予約も柔軟に行える(→BDレコーダー最新モデルにみる3つのトレンド)。

 またソニー「BDZ-RX50」は、「スカパー!HD録画」(→“LAN DISK AV”でスカパー!HD録画を試す)対応のBDレコーダーとして最も安い機種だ。さらにコスト重視の場合は、Wチューナー搭載機の中で実売価格が大きく下がっている三菱電機「DVR-BZ130」にも注目したい。

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