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» 2011年02月01日 11時28分 UPDATE

お年玉で買えるカナル型イヤフォン特集:ダイナミック型に変わったアルティメットイヤーズのミドルクラス 「UE400」

先代「Super.fi 4」がバランスド・アーマチュア型ドライバーを採用していたのに対し、新たにダイナミック型をチョイスした「UE400」。音の傾向は変わったのだろうか。

[野村ケンジ,ITmedia]
ts_ue01.jpg 「UE400」

 アルティメットイヤーズはこの冬、ハイエンドの「TripleFi 10」をのぞくほぼすべてのモデルをリニューアル(または一部改良)した。そのうちミドルクラスの新製品である「UE400」は、先代にあたる「Super.fi 4」がバランスド・アーマチュア型ドライバーを採用していたのに対し、新たにダイナミック型をチョイス。サウンドバランスの改善とともに再生周波数帯域の拡大などが図られた。

 イヤフォン本体は、デザインの見直しにより小型軽量化され、装着時の負担低減も推し進められた。またケーブルには絡みづらいフラットタイプを採用するなど、ユーザビリティーに関してもいろいろな配慮がなされている。

ユーザビリティー

 かなり小型のイヤフォン本体、そしてフラットタイプのケーブルには本体近くにデザインプリントを施すなど、スタイリッシュさを意識した外観デザインを持つ。しかし実用性も高く、ケーブルは前評判通りほとんど絡むことがないし、小型ボディは装着感も軽快そのもので大変使いやすい。

 またY分岐より先はケーブルのタッチノイズがほとんど伝わってこないのも好印象(本体近くを触るとさすがにあるが)だ。イヤーピースが「XXS」から5サイズ用意(低反撥ポリウレタンフォームも1つ同梱されているので計6個)してくれている点もうれしい。音漏れもほとんどない。

ts_ue02.jpgts_ue03.jpg イヤーピースはXXSから5サイズを用意。プラス低反発ポリウレタンフォームも1つ同梱されている

 ただしエージングにはある程度時間がかかりそうだ。2日ほどピンクノイズで慣らしを行ったが、中域のヌケがまだ完全とはいえず、100Hzあたりの強調が目立ちすぎるバランスは払拭できなかった。ただしこれは時間とともに解決するレベルだと思うので、それほど心配する必要はないだろう。

サウンドの特長

 アルティメットイヤーズにとって、バランスド・アーマチュア型だのダイナミック型だのというドライバー形式の違いはそれほど関係ないのかもしれない。ステージ用イヤーモニターと同じエンジニアが音作りを行ったというサウンドは、ダイナミックで抑揚感に富んだ演奏を披露してくれる。解像度は価格相応、S/N感もそれほど良好ではないものの、中域から高域にかかる素性が良いためか、女性ボーカルがとても伸びやかで、かつ各楽器もきちんと分離して聴こえる。ひずみ感の少ないストレートな中高域表現とも相まって、演奏のリアリティーはかなり高い。

 いっぽうで高域はモニター系ならではのクリアさを持ち合わせているものの、どちらかといえば柔らかめの表現。ジャズピアノの強いタッチも、高音が痛々しくならないのは好感が持てる。低域のノビも充分、量感は少し大げさな気もするが、騒音レベルの高い場所ではこういったバランスの方がより音楽に埋没できるだろう。

音質評価  
解像度 (粗い−○−−−きめ細かい)
帯域幅 (ナロー−−○−−ワイド)
帯域バランス (低域重視−○−−−フラット)
音色傾向 (ウォーム−−○−−クール)

メーカー アルティメットイヤーズ
製品名 UE400
型式 ダイナミック型
音圧感度 105dB/mW
再生周波数帯域 20〜1万7000Hz
インピーダンス 16オーム
コード長 1.22メートル
プラグ 3.5ミリステレオミニプラグ
価格 オープン
関連リンク 製品情報(ロジクール)

試聴環境

ts_triplefi10.jpg アルティメットイヤーズの「TripleFi 10」

 今回の試聴には、リファレンスとしてアルティメットイヤーズの高級機「TripleFi 10」を使用した。こちらは発売されてからしばらく経過しているモデルだが、フラット&ワイドな帯域特性やダイナミックでリアリティーの高い音色、ひずみなく整った帯域バランスなど、いまでも多くの人から人気を集めている。こちらをフルマーク(音色傾向に関してはちょうど中間)と考え、各モデルを相対的に評価した。




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