ニュース
» 2011年10月06日 20時46分 UPDATE

CEATEC JAPAN 2011:5つの子画面がずらり、HDMIの新機能「InstaPrevue」とは? (1/2)

シリコンイメージが「CEATEC JAPAN 2011」開催に合わせてプレスカンファレンスを催し、HDMI、MHL、WirelessHDの最新技術動向を説明した。9月のIFAで発表した「InstaPrevue」のデモンストレーションも行っている。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 シリコンイメージは10月5日、幕張メッセ近くのホテルでプレスカンファレンスを催し、HDMI、MHL、WirelessHDの最新技術動向を説明した。これには、CEATEC JAPANのシャープブースに展示されたHDMI機器の次世代連携にくわえ、来年1月に量産出荷を開始する「InstaPrevue」対応のポートプロセッサーなどが含まれていた。

ts_silicon01.jpgts_silicon02.jpg シリコン イメージ ジャパンの竹原茂昭社長(左)と「CEATEC JAPAN 2011」のために来日した米Silicon ImageのCamillo Martino社長(右)

MHL対応テレビがいよいよ登場

 まずモバイル機器向けのHDMIといえる「MHL」に関しては、昨年6月にMHLコンソーシアムが発表したver.1.0仕様の製品が、いよいよ市場に登場し始めることをアナウンスした。「ver.1.0仕様を発表したところ、すでに60社以上がコンソーシアムに登録した。これはHDMIのときよりも早いペース」(竹原氏)。

 すでにサムスンとHTCがスマートフォンやタブレットを販売しているほか、テレビ側も東芝が豪州向けの液晶テレビ「55WL863」に採用するなど、徐々に広がりを見せている。今回のデモンストレーションも東芝の海外モデルを利用した。

ts_silicon016.jpgts_silicon017.jpg サムスン製の「GALAXY S II」で東芝の海外モデル「55WL863」に接続。テレビのリモコンでスマホを操作しながら1080pの映像出力が可能。スマホで見ていたWebサイトやYouTube動画を大画面テレビに映し出すこともできる

 MHLは、スマートフォンなどのモバイル機器をハイビジョンテレビに接続するためのシリアル・リンク技術。HDMIに比べ、コネクターのピン数が少なくコンパクトにできることにくわえ、テレビ側からモバイル機器に対して5ボルト電源を供給できる点が特長。スマートフォンなどをプレーヤーとしてテレビに映像を表示しながら、モバイル機器を充電できるメリットがある。

 スペックとしては、8ch(7.1ch)の音声付き1080p映像、画像、音楽の伝送、およびIP通信(インターネット接続)が可能。さらにHDMI CEC互換のRCPというコマンドコントロールをサポート。テレビ側のリモコンでモバイル機器を操作できる。

ts_mhl01.jpg MHLのライン構成。電源やコントロールも可能だ

 「HDMIの小型コネクターでは、接続すると逆に5ボルトの電源をテレビ側に供給することになり、機器の充電は行えない。micro USBでは5ボルトの電源をテレビから供給してもらうことができるが、HD映像の伝送や機器コントロールが行えない」(竹原氏)。

WirelessHDがタブレットにも

 WirelessHDについては、2012年の年初には出荷が始まるという第3世代チップが公開された。WirelessHDは、60GHz帯を使用するワイヤレスの非圧縮映像伝送技術。10Gbps以上のデータ転送速度を持ち、3Dや4K×2Kといった大容量データも約10メートルの範囲でワイヤレス伝送できる。昨年10月にve.1.1仕様がリリースされ、エプソンが先日発表したフロントプロジェクターやデルのノートPCなど、徐々に採用が進んでいる段階だ。

ts_silicon012.jpgts_silicon013.jpg 手前が新しい第3世代チップ。奥の現行タイプに比べてサイズもコストも半分だという(左)。遅延が少ないという特長を生かし、タブレットとテレビの間をWirelessHD接続。ゲームをプレイするデモが披露された(右)

 第3世代チップは、従来の半分近くとコンパクト。また消費電力を2.5ワットまで引き下げ、タブレット端末にも導入できるという。「最近はタブレットでゲームをする人も増えているが、テレビに表示するために従来のワイヤレス技術を使用すると遅延が起こる。WirelessHDの場合、レイテンシは1〜2ミリ秒とゲームユースにも適している」。また第3世代チップはコスト面でも半分程度になると話しており、WirelessHD機器の普及を加速しそうだ。

 HDMI関連では、2つの新技術を披露した。1つはCEATEC JAPANのシャープブースに展示されていた「入力切替なしでBDの内容が分かる次世代機器連携」だ。既報の通り、この技術はHDMI ver.1.4に含まれるHEC(HDMI Ethernet Channel)を利用してコンテンツのプレビュー画像などをIP伝送、テレビ側の入力を切り替える前にディスクの中身が分かるというもので、シャープとシリコンイメージが共同開発している。

ts_silicon014.jpgts_silicon015.jpg BDのローディングが終わったら画面を表示してお知らせ。また、USB経由で写真の取り込みが終わった場合にも知らせてくれる

 同社によると、実は画像データだけではなく、CEC信号もIP伝送しているという。「CECの信号もIP伝送するリンク・コミュニケーション・プロトコルなど、従来のコントロール・インタフェースを拡張したもの。HECの新しいユーセージモデルであり、将来的にはスタンダードにしていきたい」と話している。

       1|2 次のページへ

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.