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スーパーハイビジョンがテレビの国際規格に――NHK発表

» 2012年08月23日 17時17分 公開
[ITmedia]

 NHKは8月23日、次世代の放送システムとして研究開発を進めているスーパーハイビジョン(以下、SHV)に関して、映像信号の仕様がITU-R勧告として承認され、テレビの国際規格になったと発表した。

 ITU-R勧告(BT.2020:Parameter values for UHDTV systems for production and international programme exchange)では、7680×4320ピクセル(8K4K)の画素数や毎秒60フレームなどに加え、新たに早く動く被写体の動きボケを低減する毎秒120フレームのフレームレートが柄された。さらに実物に近い色再現を可能にする色域の拡張が含まれている。

毎秒120フレームの追加

色域の拡大

 SHV映像のテレビ仕様は下表の通り。

項目
アスペクト比 16:9
画素数 7680(水平)×4320(垂直)ピクセル
フレーム数(枚/秒) 120、60、59.94
走査方式 順次走査
階調(bit/pixel) 10、12
色域 広色域

 NHKでは、SHVの信号伝送や家庭用視聴機器を含め、SHV放送実現に向けた研究開発を加速する。またSHV放送の早期実現を目指し、国内外に対する周知活動にも積極的に取り組むとしている。

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