インタビュー
» 2013年02月08日 17時52分 UPDATE

音楽も聴けるギターアンプ、ローランド「CUBE Lite」を見てきた (1/2)

“聴く、弾く、録る”を一台でこなすギターアンプ「CUBE Lite」。詳しい話を聞くと、オーディオ的にも非常にユニークな製品であることが分かった。なんとケルトン方式?

[芹澤隆徳,ITmedia]

 ローランドが2月16日に発売する「CUBE Lite」は、リビングルームにも置けそうなギターアンプだ。ギターアンプでは初となる2.1chスピーカーを搭載し、音楽再生も可能。iPhoneやiPadとの連携など、新しい要素を多く盛り込んでいる。しかも、詳しい話を聞くとオーディオ的にも非常にユニークな製品であることが分かった。

ts_cube01.jpgts_cube02.jpg 「CUBE Lite」はブラック、ホワイト、レッドの3色

 ギターアンプといえば、黒くてごつい筐体(きょうたい)に大口径スピーカーというイメージだろう。家庭用の小さな製品もあるが、ローランドの「MICRO CUBE」などを含めて、プロ用機器然とした武骨な外観は変わらない。音質面でも、ギターの音は大迫力で出せるものの、それ以外の用途は想定していない専用アクティブスピーカーだ。

 CUBE Liteは、そんなイメージを根底から覆すギターアンプだ。横長デザインのキュートなボディーは、ブラック、ホワイト、レッドの3色展開。キーボードやマイク(ボーカル練習用)を接続できるバリエーションモデル「CUBE Lite MONITOR」もあり、こちらはホワイトにカラーリングされている。実売1万5000円前後という手ごろな価格もあわせ、気になっている人は多いのではないだろうか(価格はオープン、CUBE Lite MONITORは実売1万6000円前後)。

ts_cube03.jpgts_cube04.jpg こちらはキーボードやボーカルの練習に適した「CUBE Lite MONITOR」。ホワイトのみ

ts_cube05.jpgts_cube06.jpg 「CUBE Lite」(左)と「CUBE Lite MONITOR」(右)のコントロールパネル。CUBE Liteにはローランドの「COSM」技術による3つのギターアンプモデリングを内蔵。同社の「JC-120」(JC CLEAN)に加え、クランチサウンド、ハイゲインのアンプを再現できる。一方のCUBE Lite MONITORには、リバーブやエコーを搭載

ケルトン方式のサブウーファーを搭載

ts_roland04.jpg 使用イメージ

 ローランドによると、「CUBE Liteの製品コンセプトは、気軽に気持ちよく演奏を楽しむこと」。リビングなどで演奏を楽しむため、サイズをコンパクトにすることは最優先だ。しかし、小さな筐体では当然、低音再生やステレオ感、音圧といった面で不利になる。「好きなバンドの曲を流しながら一緒に演奏をする場合、やはりベースのフレーズがきちんと聴こえると一体感が違います。そのためにも、2.1chでしっかりした低音を再生する必要がありました」(同社)。

 3インチ(77ミリ)径のステレオスピーカーのほかに、サブウーファーを加え、各ユニットは個別のアンプで駆動する。さらに工夫したのは、サブウーファーだ。「試行錯誤の結果、サブウーファーにケルトン方式という、とくに小型の製品ではユニークな方式がマッチすることが分かり、これを採用しました」。

 ケルトン方式は、スピーカーユニットの前後を筐体(きょうたい)で密閉し、音はダクトから出す方式。音響的に中高域をカットし、低域成分のみを抽出できる特長がある。最近、JVCがイヤフォンに採用して話題になったが、通常は大型スピーカーに用いられる技術だ(→関連記事)。

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